新たな人材プラットフォーム「BANKオラン」
2025年7月、株式会社インドネシア総合研究所は、日系企業向けに優秀なインドネシア人材をマッチングするWEBサイト「BANK ORANG(BANKオラン)」を正式にスタートしました。このサイトは、インドネシア国内で運営されている日本語学校が育成した人材を、日本の企業に直接結びつける仕組みを構築しています。
「BANKオラン」とは何か?
「オラン」はインドネシア語で「人」を意味しており、BANK ORANGは「人財バンク」を意味します。この名称は、日本国内における深刻な人材不足を反映したもので、「人(オラン)が少ない」という現状にもかけています。
主な機能と特徴
1. 特定技能に特化した人材育成
このプラットフォームは、特定技能14分野(介護、外食業、農業など)に対応した教育カリキュラムを提供しています。インドネシア国内の複数の教育機関と連携しており、技能評価試験や日本語試験(JLPT/JFT-Basic)の対策を徹底しています。
2. 日本語能力と人柄に配慮
登録者はすべてN4以上の日本語能力を持ち、企業が求める協調性や責任感といった人柄も重視されています。また、オンライン面接や履歴書の閲覧が可能で、企業は必要な情報を手軽に確認できます。
3. 明確な採用プロセス
事前マッチングやオンライン面接、採用後の入国および配属支援まで、一貫したサポート体制を整えることで、企業は安心して人材採用を行えます。さらに、監理団体や支援機関との協力も可能です。
4. 幅広い対応力
実習制度対象者だけでなく、特定技能や技人国(技術・人文知識・国際業務)分野の人材もマッチング可能で、企業のニーズに応じた柔軟なカスタマイズが実現できます。
5. 無料での検索と比較
「BANKオラン」は、インドネシア人材を探している企業がWEBサイト上で無料で人材の検索・比較や面談リクエストを行えるサービスを提供しています。ただし、2025年末以降は一部有料となるため、早めの利用が推奨されます。
今後の展望
今後、インドネシア総合研究所は登録人数の増加を目指し、高校や専門学校との連携を深める計画です。また、「現地視察プログラム」や「人材教育プランの共同設計」、さらには定着支援サポートなどの付加サービスも順次提供予定です。
このプラットフォームを通じて、日本企業の人材不足の解消だけでなく、インドネシア人材の国際的キャリア形成にも寄与することを目指しています。人材に関する問い合わせは、公式ウェブサイトにて受け付けていますので、気軽に連絡をしてください。