大和グラビヤ、インドネシアに海外拠点を設立
大和グラビヤ株式会社が2025年5月、インドネシア・ジャカルタに初の海外拠点「PT. DAIWA GRAVURE INDONESIA」を設立し、6月から新たな事業を開始しました。これにより同社は、国内の市場縮小の傾向に対応すべく、国際的な市場での競争力を高める戦略を推進しています。
1. 拠点の概要
「PT. DAIWA GRAVURE INDONESIA」はジャカルタの活気ある地域に位置し、現地のパートナー企業とのコラボレーションを通じてファブレス型ビジネスモデルを展開します。これは製造を外部に委託し、自社の持つ強みを最大限に活かす新しい形態です。
拠点の詳細
- - 所在地: Eightyeight@Kasablanka, Tower A, 12th Floor Unit A&H, Jakarta Selatan
- - 開設日: 2025年5月19日
- - 連絡先: +62-811-1185-8071
2. 海外展開の背景
国内市場は将来的な人口減少とともに縮小が予想されています。このままでは競争が激化する中、新たな成長を求める必要があり、海外進出が鍵だと大和グラビヤは考えました。特に、インドネシアは成長特性があり、日本企業の少ない市場であり、大きなビジネスチャンスが存在します。
約3年前から準備を進めていた大和グラビヤは、海外の競合分析や市場調査を行い、インドネシアでのシェア獲得を目指しました。現地企業とのアライアンスを組むことで、ファブレス型ビジネスの実現に向けて具体的な一歩を踏み出しました。
3. 新拠点での主な事業
3.1 パッケージ製品の販売
インドネシア国内のコンバーターとパートナーシップを結び、現地で製造したパッケージ製品を販売する計画です。大和グラビヤの持つ技術を活かし、質の高い製品を提供します。
3.2 印刷機器の販売・導入支援
現地のパッケージメーカー向けに、グラビア印刷機器の販売を行います。導入には操作方法の教育や印刷試作、メンテナンス体制の整備など、全方位的なサポートが含まれています。
3.3 翻訳ソフトの販売
インドネシアでは日系企業が増えており、特にビジネスシーンでの翻訳ニーズが高まっています。大和グラビヤは信頼性の高い翻訳ソフトの販売も計画し、両国間のコミュニケーションが円滑になるよう努めます。
4. 今後の展望と企業理念
大和グラビヤは、インドネシアの経済や文化に根差した製品開発や人材育成に注力し、持続可能なビジネスモデルの構築を目指します。企業のMissionである「『それってイイよね』で共創し、彩りある豊かな社会を実現する」に基づき、国境を越えた価値創造を追求します。
Director 南谷政人のコメント
この新しい挑戦に立ち会えることを心より光栄に思っており、多様な文化と若いエネルギーに満ちるインドネシアで、地域社会に根差した企業として成長していくことを目指しています。
今後、新たに築く関係性を大切にし、インドネシアの皆様とともに明るい未来を創っていくことが非常に楽しみです。
5. 会社概要
大和グラビヤ株式会社は1957年に設立され、軟包装資材のパッケージ印刷・加工など幅広い業務を行っています。化粧品や食品のパッケージに特化した技術で、多様なニーズに応えています。また、アートブランド「MOSHA-COLLE」など、新しい事業展開にも力を入れています。