抗がん剤の副作用軽減に期待!雪国まいたけ抽出物の新たな効果とは

新たな治療の希望、雪国まいたけ抽出物



新潟県南魚沼市に本社を置く株式会社雪国まいたけが、神戸薬科大学の難波宏彰教授と共同で行った研究が注目を浴びています。この研究では、抗がん剤であるシスプラチンの副作用を軽減する可能性がある「雪国まいたけ抽出物」(通称: MDフラクション®)に関する結果が、日本薬学会第129年会において発表されました。

シスプラチンとその副作用



シスプラチンは悪性腫瘍の治療に用いられる重要な抗がん剤ですが、使用時には特に激しい副作用が問題となることがあります。主な副作用としては、骨髄抑制や腎障害が挙げられ、これが患者の治療に大きな影響を与えているのが現状です。そのため、シスプラチンの投与時には厳重な経過観察が求められます。

研修の成果



今回の研究では、シスプラチンを高用量で投与した副作用モデルマウスに対して「雪国まいたけ抽出物」を8mg/kgの量で腹腔内投与しました。その結果、シスプラチンを単独で投与した場合に比べて、血清中のG-CSF濃度が5.2倍に上昇し、また骨髄のCFU-GM数も2.4倍に増加したことが確認されました。これらのデータから、骨髄抑制の軽減が見込まれています。

さらに、腎障害に関連する指標であるBUN(血中尿素窒素)値は、雪国まいたけ抽出物を併用することでシスプラチン単独群の26%に減少、血清クレアチニン値も30%減少したことが示されました。これらの結果は、腎障害を抑制する効果があることを示唆しています。

既存の研究と今後の展望



雪国まいたけ抽出物の効果については、過去にも米国のがん専門病院スローンケタリング記念がんセンターでの研究において、抗生物質ドキソルビシン投与下での副作用軽減に関する結果が発表されました。また、昨年のアメリカ臨床腫瘍学会でも、元乳がん患者を対象にした治験での免疫制御作用が報告されています。

これらの研究は、雪国まいたけ抽出物の安全性が確認されていることとも関連しており、将来的には臨床試験を経て、抗がん剤の副作用軽減に貢献する可能性が高いと考えられています。

生活の質向上への寄与



最終的には、雪国まいたけ抽出物の新たな治療法が実現することで、がん患者のQOL(生活の質)向上に寄与することが期待されています。株式会社雪国まいたけは一般的な食材としての品質向上だけでなく、薬理活性についてのさらなる研究を進め、世界に貢献できる成果を追求しています。健康維持や病気治療に貢献する「雪国まいたけ」の可能性に、多くの人々が注目しています。

会社情報

会社名
株式会社雪国まいたけ
住所
新潟県南魚沼市余川89番地
電話番号
025-778-0111

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