大阪の学生が手掛ける能登の復興祈願パッケージ
最近、石川県の奥能登地域を支援する新しい取り組みとして、四天王寺大学文学部の学生がデザインしたパッケージによる「奥能登産こしひかり」が誕生しました。このプロジェクトは、2024年1月に発生した能登半島地震の影響を受け、農業が困難な状況にある地域の復興を願うものです。
プロジェクトの背景
能登半島でお米を栽培している学生の祖父母が被災し、農業が続けられない状態に陥りました。そこで、四天王寺大学の1年生である熱野紗渚さんが、地元の特産品である米を広め、復興につなげるためにデザイン制作のプロジェクトに参加することになったのです。このような背景から、地域の人々を支え、多くの人に奥能登のお米の魅力を知ってもらうためのパッケージデザインがスタートしました。
デザインの意図と特徴
熱野さんが手掛けたパッケージデザインには、奥能登の特産品への愛情と復興への強い願いが込められています。特に、石川県の伝統工芸である九谷焼や輪島塗の美しさを取り入れ、カラフルで目を引く印象に仕上げています。オンラインでの販売を考慮し、特に若い世代に訴求するデザインを目指したとのことです。
教員のサポートと意義
このプロジェクトは、熱野さんを支えた文学部日本学科の齋藤先生によってもサポートされています。齋藤先生は、「食」に関する学問は、生産者の思いを伝える重要なものであると述べ、学生たちにその大切さを感じてもらうように指導しました。実際にお米の試食会も行われ、学生たちが直接商品の魅力に触れる貴重な体験となったようです。
販売開始の目途
完成したパッケージは、現在百貨店やECサイトで販売されています。特に、高島屋や米匠庵のオンラインショップでの購入が可能で、消費者は手軽にこの素晴らしい商品に触れることができます。地域振興と復興支援を兼ねたこのプロジェクトは、消費者にとっても新しい価値を提供しています。
地元への思い
熱野さんは「石川県の家族が喜んでくれて嬉しい。より多くの人に石川県のお米を知ってもらえる機会になればいいな」と語り、プロジェクトへの思いを語りました。また、齋藤先生も「学生たちがこのような形で地域に貢献し、食の大切さを実感できることが何より嬉しい」とこの取り組みの意義を強調しました。
まとめ
特徴的なデザインに込められた復興への願いを、ぜひ手に取って感じてください。能登の美味しさを知ると同時に、地域の復興にも寄与できるこのお米は、消費者にとっても特別な存在となることでしょう。今後の展開にも注目が集まります。