正月明けの疲れに要注意!
お正月が明け、新たな年のスタートを迎えるこの時期、なんとなく体がだるく感じる方も多いのではないでしょうか。この「正月疲れ」はどこから来るのか、そしてどのように対処すれば良いのか、実態を探ってみました。
1. 正月明けの疲労実態
最近の調査によると、正月明けに疲労を感じている人はなんと62%にも上ります。特に、30歳から50歳までの働く男女を対象にした結果です。このように、多くの人が新年の開始直後に身体的・精神的な疲れを感じていることが分かります。
2. 疲れの主な原因は「睡眠の不調」
正月の時期、私たちの生活はどうしても変化しやすくなります。普段のルーチンが崩れ、ゆっくり過ごす「寝正月」を楽しむ人も多いかもしれません。しかし、調査対象者の中で「疲れの原因」として最も多く挙げられたのは「睡眠の不調」であり、約48%がこの要因を指摘しています。
生活リズムの乱れ
正月の期間中、63.8%の人が普段と比べて生活リズムが乱れていたと答えています。定期的な睡眠時間が取れず、不規則な時間に寝起きを繰り返すことで体内時計が狂ってしまった可能性があります。
暴飲暴食
食生活の乱れも一つの要因です。正月中は間食が増えたり、食事量が多くなりがちです。39%の人が「間食が多かった」と答え、さらには食材の偏りが見られる結果となりました。このような不摂生が、睡眠の質に大きな影響を与えることもあります。特に、脂肪分や糖分を多く含む食事は、睡眠を浅くすることが分かっています。
3. 正月疲れを和らげる方法
正月疲れを軽減するためには、以下のポイントに注意することが重要です。
① 睡眠リズム・環境を整える
規則正しい生活習慣を守ること、快適な寝具で良質な睡眠を得ることがカギです。また、寝る前のリラックスタイムを増やし、心身の緊張をほぐすことが重要です。
② 栄養バランスを見直す
暴飲暴食の反動で栄養が偏ってしまった身体には、積極的な栄養補給が必要です。果物や野菜を多く摂取し、ビタミンB群などエネルギー代謝を助ける栄養素も意識して補いましょう。
睡眠の質を高める栄養素
具体的には、タウリン、GABA、グリシン、トリプトファンといった栄養素の摂取が推奨されます。これらは、睡眠を助けるだけでなく、疲労回復に役立つ栄養素です。
- - タウリン: 抗酸化作用があり、昨今の研究で寿命延長や睡眠調節因子の調整が確認されています。
- - GABA: 入眠を助け、自立神経を整えます。腸内環境を整える乳酸菌との相乗効果も期待されます。
- - グリシン: 睡眠の質を向上させると同時に、酸化ストレスを抑える働きがあります。
- - トリプトファン: メラトニンへの変換を介して、睡眠を促進する必須アミノ酸です。
4. 最後に
正月明けに感じる疲労は、意外にも過ごし方や生活習慣に起因することが多いのです。新しい年を元気にスタートさせるためにも、生活リズムや食事を見直し、睡眠の質を向上させることに努めることが大切です。そうすることで、正月疲れを軽減し、心身ともに良好な状態で日常に戻ることができるでしょう。
調査概要
- - 調査方法: インターネット調査
- - 調査期間: 2024年12月13日(金)〜12月17日(火)
- - 調査対象: 30歳以上の有職者男女
- - 有効回答数: 2,416人