星のや東京の冬限定メニューがスタート
東京都内で唯一無二の旅館「星のや東京」が、2025年12月1日から新たに冬限定のメニューを提供することを発表しました。このメニューは「もう作られなくなった日本の家庭料理」をテーマにしており、懐かしい郷土料理が革新的なスタイルで提供されます。料理は愛知県の「ひきずり」、徳島県の「ならえ」、北海道の「たちかま」、和歌山県の「蜜柑もち」など、日本各地の冬の味覚が組み合わされ、独自の美食体験が楽しめるように工夫されています。
冬の味覚の旅へ
「星のや東京」のダイニングでは、料理の背景にある各地の食文化を感じながら、シェフの技術と創造性が生み出す一皿を堪能できます。また、この冬のメニューは、各地域の特色を活かしつつも、現代的なアプローチを通じて、従来の料理とは一線を画すものとなっています。
愛知の「ひきずり」
「ひきずり」は、愛知県名物の鶏肉のすき焼き鍋のことを指します。星のや東京では、鶏肉をバロティーヌ(開いた肉に詰めものをして巻いた料理)として仕立て、椎茸や生麩を包み込むことで多様な食感と風味を楽しむことができます。さらに、菊芋のピュレと春菊のソースで彩られ、目でも楽しませてくれる一品です。
徳島の「ならえ」
徳島県の「ならえ」は、昔ながらの奈良漬を基にした料理で、心温まる家庭の味。ここでは、クリーミーにアレンジされた豆漬けのタルタルに、奈良漬や伊勢海老を組み合わせ、独特の味わいを実現しています。バターと豆乳のコクが、酸味と塩味をまろやかに包み込み、口の中で豊かに広がります。
北海道の「たちかま」
「たちかま」とは、スケトウダラの白子から作られるかまぼこで、その旨味を凝縮させたソースが特徴。旬の焼き魚とともに盛り付けられ、付け合せには香ばしい焼きリゾットとさっぱりとした蕪のサラダが添えられ、四色の美しさを楽しむことができます。
和歌山の「蜜柑もち」
最後にご紹介するのは、和歌山県の「蜜柑もち」。この冬のデザートは、蜜柑果汁を葛粉と寒天で固め、上にたっぷりと果肉をトッピングしています。もちもちした食感と瑞々しい果実が見事なハーモニーを奏で、濃厚な甘酸っぱさが後を引く新感覚のデザートです。
メインダイニングの雰囲気
星のや東京メインダイニングは現代の日本旅館の中でも特に注目すべき空間です。地下1階に位置し、地層をイメージした内装が施されています。エントランスを抜けると、落ち着いた畳敷きの個室やテーブル席が広がり、静かな和の雰囲気の中でゆったりと食事を楽しむことができます。
予約情報
この冬限定メニューは、宿泊者専用で、予約は公式サイトを通じて前日まで受け付けています。料金は、1名あたり33,880円(税・サービス料込)での食事のみのプランが利用可能です。この特別な体験は、自分自身へのご褒美や大切な人との記念日、特別な日々にぴったりです。
終わりに
星のや東京の冬限定メニューは、全国の懐かしい郷土料理が新たな形で楽しめる素晴らしい機会です。ぜひ、この機会に訪れて、日本の食文化の深さを再認識してみてはいかがでしょうか。