バイオマスストロー革命
2024-07-31 12:44:18

シバセ工業が挑むバイオマスストロー革命、温室効果ガス削減にも貢献

シバセ工業の挑戦



私たちの日常生活に欠かせないストロー。しかし、プラスチックごみの問題が浮き彫りになった今、ストローの使用を見直す時期が来ている。その中で、岡山県浅口市に本社を構えるシバセ工業株式会社は、リサイクル可能なバイオマスプラスチックストロー「わらおストローバイオマス25」を開発し、2024年4月から本格的に販売を開始した。これまでに400万本以上を販売し、なんとストロー100万本分に相当する温室効果ガス削減に成功したという。

シバセ工業の背景



シバセ工業は1949年に設立され、業務用ストローの製造に特化している。国内でのストロー生産は明治時代から始まり、シバセ工業はその伝統を受け継いでいる。現在では飲料用だけでなく、工業や医療用にも展開している。

バイオマスストローの特長



「わらおストローバイオマス25」は、廃棄物をリサイクルした素材をブレンドし、リサイクル可能ながらも非生分解性のプラスチックストローである。このストローは、環境負荷を低減するだけでなく、使用感や味に影響を与えないため、一般的なプラスチックストローと同様の利便性を保っている。

環境への貢献



このストローが注目を浴びている理由の一つは、温室効果ガスの排出を抑える点にある。特に、日本は世界有数のごみ処理施設が整っており、ストローが使用される環境においてはリサイクルが可能だ。シバセ工業はバイオマスプラスチックを使うことで、焼却時のCO2排出量もカーボンニュートラルにし、環境へのさらなる配慮を行っている。

採用実績



大手カラオケチェーン「ジャンカラ」やさまざまな飲食店での採用が進んでおり、今後ますますの導入が期待されている。特に、ジャンカラでは99万本のストローを導入しており、他の飲食チェーンやテーマパークでも合計629,000本以上が使用されている。

他のストローとの比較



シバセ工業は、紙ストローや生分解性プラスチックストローの製造は行っていない。紙ストローは、使い勝手の面や製造コスト、環境負荷の観点から難がある。また生分解性プラスチックストローは、分解条件が環境に依存するため、海洋プラスチック問題を解決するための選択肢としては不十分だとシバセ工業は考えている。

シバセ工業の未来



「リサイクルできるバイオマスストロー」を通じて、シバセ工業は地球環境への配慮を強化していく方針だ。今後は新たな市場の開拓や商品のバリエーションを増やし、持続可能な企業を目指すと同時に環境保護にも貢献していく。これによって、消費者だけでなく店舗や環境に対しても満足できる製品を提供することが期待されている。

まとめ



温暖化が進む現代、プラスチック問題への解決策を模索する中で、シバセ工業の「リサイクルできるバイオマスストロー」は、新しい選択肢を提案する存在だ。今後もこの取り組みから目が離せない。


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会社情報

会社名
シバセ工業株式会社
住所
浅口市鴨方町六条院中3037
電話番号
0865-44-2215

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