マネーフォワード、オリコとAI与信審査モデルを共同開発

マネーフォワードとオリコが手を結ぶ

株式会社マネーフォワードが運営するMoney Forward Xが、金融データ分析の専門知識を生かして、オリコと共同で法人向けのAI与信審査モデルを開発しました。このプロジェクトは、特に法人や個人事業主を対象とした金融データの分析と活用に焦点を当てています。

AI与信審査モデルの背景と目的

Money Forward Xは、アカウントアグリゲーション技術を基に、さまざまな金融関連サービスを提供しています。2021年からは、サービス上に蓄積された入出金データなどの金融データの分析基盤の構築にも取り組んでおり、その経験が今回のAI与信審査モデルの開発に活かされています。

一方で、オリエントコーポレーション（オリコ）は1954年の創業以来、信販業界での豊富な経験を持ち、クレジットカードやオートローンなど多岐にわたるサービスを提供してきました。オリコには、特に法人向けの与信審査において、高精度なスコアリングモデルを開発してきた実績があり、これらのデータとマネーフォワードの分析技術が結集されました。

新たな与信審査モデルの特徴

AIによるソリューションは、企業のキャッシュフローや資金繰りの状況をリアルタイムで分析し、与信審査の精度を向上させるためのものです。オリコの法人向け与信審査に適用される可能性があり、このモデルを金融機関に提供することも視野に入れられています。この新たなAIモデルにより、動的でより信頼性の高い与信審査が実現することが期待されています。

今後の展望

今後、Money Forward Xは、開発したAI与信審査モデルを自社の『Mikatano 融資ポータル』と連携させる考えです。『Mikatano 融資ポータル』は、2023年4月から提供されている、融資関連の手続きをオンラインで行えるサービスです。この連携により、AIによる迅速な与信審査を実現し、さらに手続き業務の効率化を図ることが可能となります。結果、金融機関と事業者の双方にとって、融資に関する業務がより便利になることが期待されます。