NPO法人クリーンオーシャンアンサンブルとRE:BOOT
海洋環境を守るための取り組みが進められています。NPO法人クリーンオーシャンアンサンブルは、釣具のアップサイクルブランドRE:BOOTと連携し、海洋釣り具ごみの回収及び再資源化を進める新たな試みをスタートしました。この協働の目標は、特に海に放置された釣竿を再資源化することを通じて、海洋ごみを削減し、最終的には海洋ごみゼロを実現することです。
回収活動の現状
今回の協働において、クリーンオーシャンアンサンブルでは集めた海洋ごみを10種類に分別し、それぞれに適した方法で再資源化を行う体制を整えています。2024年10月時点で、約1970kgのごみを回収し、その中の約400kgが実際に再資源化されています。この活動によって、海洋環境の向上に貢献することが期待されています。
RE:BOOTの事業内容
RE:BOOTは、捨てられる運命にあった釣竿に新たな命を吹き込み、アップサイクルする事業を展開しています。釣り人が持つ思い出の詰まった釣竿を、特別な1本の釣竿として再生させることにチャレンジしており、単なる修理にとどまらず、素材やデザインの特性を最大限に引き出した高性能で美しい新たな釣竿として生まれ変わります。不要となった釣具があれば、ぜひ彼らに譲ってみてはいかがでしょうか。新たな冒険の一歩を彼らがお手伝いしてくれます。
作成された釣竿は、現在受注生産を行っており、顧客からの注文はGoogleフォームやInstagramのダイレクトメッセージを通じて受け付けています。詳細は公式の情報を確認することができます。
代表のプロフィール
RE:BOOTの代表である室谷雄作さんは、1998年に兵庫県で生まれました。高校時代には釣り部での大会で優勝し、大学時代には釣具店でアルバイトをしながらロッド修理の技術を身につけました。2020年から手作りの釣竿を製作し始め、2024年にアップサイクルロッドブランドRE:BOOTを設立。これまでに10本の製作実績を上げ、高品質な製品作りに邁進してきました。
海洋ごみという現実
海洋ごみは、生態系や漁業、観光など、海洋環境に深刻な影響を与えています。現在のまま放置すれば、2050年には海洋中のプラスチックごみの重量が魚の重量を超えるという予測もあります。興味深いことに、NPO法人クリーンオーシャンアンサンブルは、この未来予測に立ち向かうための新たな提供を続けています。この活動に関わりたい方々には、様々な支援方法が用意されています。寄付やボランティア活動、協賛企業として参加する方法など、多様な形での支援が募られています。
組織の概要
NPO法人クリーンオーシャンアンサンブル(Clean Ocean Ensemble)
- - 住所: 香川県小豆郡小豆島町坂手甲985番地
- - 設立: 2020年12月
- - 代表理事: 江川裕基
- - 活動国: 日本、モザンビーク、ベトナム
- - 公式サイト: クリーンオーシャンアンサンブル公式サイト
今回のプロジェクトは、ただの海洋環境保護活動ではなく、多くの人々との協力によってよりインパクトのある行動を生み出そうとする試みです。海洋ごみ問題に関心のある方は、ぜひこのプロジェクトに参加してみてはいかがでしょうか。