災害時の避難行動を解明!
日本は地震や津波などの自然災害が頻発する国として知られており、特に2024年に発生した令和6年能登半島地震・津波は大きな被害をもたらしました。こうした災害時に人々がどのように行動するのかを知ることは、防災や減災の観点から非常に重要ですが、発災直後に避難実態を把握することは難しいのが現状です。特に、元日に日本に帰省や旅行で訪れていた人々の行動を把握することは大変困難でした。
研究の背景と目的
ジオテクノロジーズ株式会社が提供する人流データを用いた研究が、新たな道を開くこととなりました。東北大学災害科学国際研究所と東京大学先端科学技術研究センターが共同で実施したこのプロジェクトでは、スマートフォンから収集された高精度なGPSログを分析することで、立体的に避難行動を捉えることを目指しました。この研究により、災害時の迅速な避難行動が明らかになりました。
研究の成果
今回の研究は、国際学術誌「Communications Earth & Environment」に掲載され、タイトルは「Large-scale geolocation data reveal evacuation behaviour during the 2024 Noto Peninsula earthquake and tsunami」とされました。この論文では、能登半島周辺や近隣県における人々の行動を分析し、津波警報が解除される前に海岸へ移動した人々の動きや避難行動の実態を示しています。これにより、災害時における移動パターンや避難の迅速さが明らかになり、今後の防災対策に向けた貴重なデータを提供することができました。
関連情報
ジオテクノロジーズの人流データは、最大1分間隔で収集され、実際の行動に基づいた分析が可能です。これは記憶の曖昧さやバイアスを排除し、客観的なデータによって災害時に人々がどのように動いたのかを知る手助けになります。データはプライバシーにも配慮され、匿名加工処理が施されています。
研究機関の紹介
- - 東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS): 2012年設立、災害科学を学際的に研究。
- - 東京大学先端科学研究センター: 1987年設立、新たな科学技術の開拓を目指した研究活動を行っています。
ジオテクノロジーズ株式会社について
1994年に設立されたジオテクノロジーズは、デジタル地図の提供を行い、特にスマートフォンアプリを通じて収集された人流データを活用しています。これにより、実社会の動きをリアルタイムで把握し、より快適で持続可能な社会の実現を目指しています。
ジオテクノロジーズの技術によって、災害時の行動を理解することは防災活動において大きな一歩となるでしょう。今後もその成果に注目していきたいと思います。