香港でワクチン接種を支援するキャセイ航空の新しい試み

キャセイパシフィック航空と香港のワクチン接種支援

キャセイパシフィック航空が香港のワクチン接種促進を応援するユニークなキャンペーンを開始しました。この取り組みは、香港特別行政区政府が進めるワクチン接種の加速化を手助けするために設計されています。ここでは、キャンペーンの詳細についてご紹介します。

プライベートなフライト体験

このキャンペーンでは、最新型のエアバスA321neoを貸し切っての特別なフライトを1名に提供します。この豪華な体験では、友人や家族と共に香港の空を飛び回ることができます。ただし、参加にはワクチン接種が必須となっています。しかし、当選者とその同行者は、最新の機内設備や、同社の優れたサービスを享受できる贅沢な時間を過ごすことができます。

さらに、このフライトでは、ワクチン接種を終えた乗務員が運航を担当し、環境保護にも配慮。フライト中に排出される二酸化炭素は、「Fly Greener」プログラムを通じて相殺されています。

アジア・マイルのプレゼントチャンス

また、キャセイパシフィックは合計2,000万アジア・マイルを抽選でプレゼントするキャンペーンも実施中です。これは、10名に100万マイル、100名に10万マイルが配布されるもので、当選者は航空券や旅行、エンターテイメントなど多様な特典に交換可能です。新たに導入された「マイルプラスキャッシュ」を使うことで、マイルの活用方法も広がります。

応募対象者は香港IDカードを持ち、8月末までにワクチンを接種した人で、詳細は後日発表される予定です。

従業員向けインセンティブ

キャセイパシフィック航空では、ワクチン接種を終えた地上スタッフに対して2日間の接種休暇を付与するなど、社内でも様々なインセンティブを展開しています。また、全従業員を対象に、アジア・マイルや無料航空券が当たる抽選も実施され、ワクチン接種を促進する取り組みが行われています。

多くのスタッフからワクチン接種に対する不安の声が上がっていることを受けて、同社は無料で健康診断を行う機会を設けています。これにより、スタッフが安心してワクチン接種を受けられる環境を整えています。

この取り組みは、昨年4月に開始された「Arm up, let’s fly again!」キャンペーンの一環で、ワクチン接種の重要性を広めることを目的としています。

今後の動向

キャセイパシフィック航空の最高経営責任者、オーガスタス・タン氏は「80％以上の運航乗務員と50％以上の客室乗務員がワクチン接種を完了していることに感謝している。私たちは香港の免疫向上に貢献するため、より多くの従業員がワクチンを接種することを望んでいる」と語りました。
このようにキャセイパシフィック航空は、ワクチン接種を通じて、コロナウイルス感染の抑制に寄与し、国際線の運航再開や香港住民の通常の生活の回復に向けた重要な役割を担っています。