高槻市の自然博物館で水生昆虫の企画展を開催
高槻市立自然博物館(あくあぴあ芥川)にて、令和7年7月1日(火曜日)から9月28日(日曜日)にかけて、特別企画展「水に生きる虫たち~水中生活のひみつ~」が開催されます。この企画展では、水中で生活する虫たちの多様な呼吸方法や、その独特な生活様式に焦点を当てています。
水生昆虫とは?
水生昆虫とは、主に水中や水面で生活する昆虫のことを指します。中でも、タガメやアメンボ、ゲンゴロウ、ガムシなどは「真水生昆虫」に分類される虫たちです。多くの人々が疑問に思うのは、これらの昆虫が一体どのようにして呼吸を行っているのかということです。この展示では、その解答を視覚的に捉えることができます。
様々な呼吸方法を観察
企画展では、各種水生昆虫の呼吸方法が詳しく紹介されます。たとえば、ゲンゴロウやガムシは水面から空気を取り入れる「ボンベ型の呼吸」を行い、ミズカマキリやタイコウチは「シュノーケル型の呼吸」で空気を捕らえています。さらに、ヒメドロムシやナベブタムシは、その体表の細かい毛や微細な構造を利用して水中の酸素を直接摂取する「プラストロン呼吸」を用いて生活しています。
このように昆虫ごとに異なる呼吸方法があることを、パネル展示を通じて楽しめることが特徴です。展示を訪れる人々は、虫たちの多彩な生態に触れられる貴重な機会を得られるでしょう。
生体展示とミニジオラマ
また、観察が難しい水生昆虫の生きた姿を間近で観察できる生体展示も行われます。水槽越しにゲンゴロウやヒメアメンボ、コオイムシなどを観察することが可能で、普段見ることのできない虫たちの元気な姿を見られる貴重な体験となるでしょう。
さらに、水生昆虫の生活スタイルをわかりやすく紹介するために、「水中を泳ぐ」「水底を歩く」「水面を滑る」といったテーマ分けに基づいたミニジオラマの展示も準備されています。これにより、来場者は虫たちの多様な生態を実際に目の当たりにし、より深く理解することができるでしょう。
企画展概要
この企画展は、高槻市立自然博物館の1階企画展スペースにて実施されます。入館は無料で、毎週月曜日は休館ですが、祝日の場合は開館し、翌日が休館となります。また、アクセスは市営バスを利用し、JR高槻駅北口から「南平台小学校前」下車ですぐの距離にあります。
本展に関して博物館の職員は、「水生昆虫に興味を持っていただけると嬉しいです。企画展を楽しんだ後には、実際に周辺の水辺でアメンボなどを観察していただければと思います」と語ります。
ぜひこの機会に、高槻市立自然博物館に訪れ、水生昆虫の不思議な世界を体験してみてください。