戦略的業務提携の発表
国内のホワイトハッカー企業である株式会社CELとアジア屈指のオフェンシブセキュリティ会社E-CQURITY PTE. LTD.が、日本市場に向けたセキュリティサービスの提供に関する戦略的業務提携を発表しました。この提携は、急速に進化するサイバー攻撃の脅威に対抗するために不可欠なステップです。
背景
近年、サイバー攻撃の手法がますます高度化し、アジア地域から発信される新しいタイプの脅威が増加しています。日本企業はこのような脅威に対して効果的な対応が急務となっています。CELは、自社のホワイトハッカー事業を通じて得た技術的ノウハウを活かし、ECQが持つ最新の脅威情報とオフェンシブセキュリティ技術を統合し、より強力なセキュリティソリューションを提供することを目指しています。
今後の展望
提携により、両社は日本市場におけるセキュリティサービスの質と量の向上を図ります。また、アジア地域全体のセキュリティ強化にも貢献することを狙いとしています。具体的には、製品ラインナップの拡充やアジア太平洋地域へのサービス展開を目指し、特にOT(Operational Technology)セキュリティの分野においては、Society 5.0やスマートファクトリーに関連する新しい脅威への対応に注力します。
具体的な解決策として、ECQが開発したSCADA/OTシミュレーションシステムを日本市場で展開する計画があります。これにより、工場を模した仮想環境をサーバーラックの一台分の大きさで構築され、顧客の操業環境を忠実に再現可能です。このシステムを活用することで、実際に起こりうる脅威に対する喪失耐性の検証や、職員への具体的なセキュリティ教育を実施することができます。さらに、現場では行えないDoS攻撃に基づくOTペネトレーションテストを行うことも可能になります。
代表者のコメント
2024年7月30日に行われた公開セミナーでCELの代表取締役、中本有哉氏は「ECQとの提携を通じて、日本企業にアジア地域の最新の脅威に対応した高度なセキュリティソリューションを提供できることを非常に嬉しく思います」と述べました。特にOTセキュリティにおける専門知識を統合することで、製造業や重要インフラ事業者の方々に信頼性の高いサービスを提供する自信を示しました。
一方、ECQのFounder & CEO、Phuong D Nguyen氏は「CELとの提携により、日本市場に攻撃型セキュリティのトップレベルの能力を提供できることを喜ばしく思います」と語り、両社が持つ知識を結集して日本のサイバーセキュリティ体制の強化に取り組む意欲を示しました。
結論
CELとECQはこの提携を通じて、日本企業が抱えるサイバーセキュリティの課題に対処し、安全なデジタル社会の実現に向けて共に努力していきます。今後の展開に注目です。
株式会社CELについて
CELは、サイバーアタックから社会を守るというミッションを掲げています。脆弱性診断やペネトレーションテスト、セキュリティコンサルティングなど、幅広いセキュリティ関連サービスを提供しています。企業のサイバーレジリエンス向上に向け引き続き貢献することを誓います。
ECQについて
ECQは、徹底したセキュリティ評価と革新的な技術提供によって、世界中の多くの企業から高い評価を得ています。シンガポール、タイ、ベトナム、米国に拠点を持ち、質の高いセキュリティサービスを提供し続けています。