物流業界の革新をもたらす「traevo noWa」の誕生
2023年8月1日、運輸業界に革命をもたらすサービスがスタートしました。それが株式会社traevoと一般社団法人運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)が共同で開発した「traevo noWa」です。このサービスは荷主や運輸事業者向けに設計されており、共同輸送相手を容易に探せることを目的としています。現在、サステイナブルな物流環境を求める企業のニーズに応えるため、物流システムの効率化が強く求められています。
共同輸送の必要性と課題
新物流法が施行される2025年4月1日を見据えると、トラック輸送の積載効率の向上は急務となります。多くの運輸業者が経験している「2024年問題」により、輸送力の不足が顕在化しています。共同輸送は、その解決策として期待されており、荷主事業者は共同化の選択肢を強化することが求められています。ところが、共同輸送の利点を理解し実行する上で、「誰と協力するか」を見つける作業は非常に労力を要します。
新しい共同輸送の形「traevo noWa」
ここで登場するのが「traevo noWa」です。このシステムは、共同輸送の相手を簡単に見つけるためのプラットフォームとして設計されており、特に中長期の相手探しに特化しています。利用者は自社の輸送データをExcelでアップロードし、希望条件を設定することにより、匿名で共同輸送の候補を探索できます。これにより、運輸企業はITスキルが低い場合でも、自由にパートナーを見つけられるのです。
実際に、このサービスを利用することで、既存ユーザーの企業は積載効率を向上させることに成功し、燃費やCO2排出量の改善も実現しています。実証期間中のデータによれば、改善率は30%から40%に上ります。
株式会社traevoとTDBCの取り組み
traevo noWaは、株式会社traevoとTDBCが実施した共同プロジェクトの成果として生まれました。このプロジェクトには50社以上が参画し、共同輸送データベースの実証実験が行われ、多くの企業が持続可能な物流の創出に寄与しています。2025年度には、この活動が公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会からロジスティクス大賞を受賞するという栄誉にも輝きました。
今後の展望と利用手順
「traevo noWa」は2025年12月末まで、無償で利用できるトライアルプランを実施中です。このため、運送事業者や荷主企業にとっては絶好のチャンスです。2026年以降は、TDBC会員やtraevoのユーザーは継続的に無償で利用でき、その他のユーザーは年間3万円の料金で利用可能となる見込みです。このように、利用障壁を縮小することで共同輸送の普及を狙っています。
さらに、今後の目標として200社のトライアル参加者を募り、共同輸送の推進を通じた積載効率の向上及びカーボンニュートラル実現に向け成功を収める所存です。
企業や運輸業界が「traevo noWa」を活用することによって、持続可能な物流の構築に寄与し、新たな時代の物流の在り方を共に模索していくことが期待されています。
会社情報
- - 株式名: 株式会社traevo
- - 設立日: 2022年1月7日
- - 所在地: 東京都港区六本木三丁目2番1号
- - 代表者: 鈴木 久夫
- - 事業内容: 動態管理プラットフォームサービスの開発・運営
公式サイト:
traevo.jp