バンカーズとHelicap、共同ファンド設立へ
2023年、株式会社バンカーズ(東京都中央区)とシンガポールのフィンテック企業Helicap Pte. Ltd.(以下、Helicap社)が共に新たなジョイントベンチャー型ファンドの設立に向けた基本合意(MOU)を締結しました。この新しいファンド、通称本JVファンドは、日本の投資家に向けて、東南アジアのプライベートクレジット市場への新たなアクセスを提供することを目的としています。
ジョイントベンチャー型ファンドの意義
本JVファンドの設立により、バンカーズとHelicap社は、両社の専門性を有効に活用し、以下のような利点を実現しようとしています:
1. 東南アジアと日本を結ぶ架け橋
東南アジア地域における資金需要と、日本の個人投資家が求める資産形成を結びつけることで、これまでにない数の投資機会を生み出します。
2. 投資機会の提供
透明性と信頼性のある仕組みを通じて、日本の投資家が、確かな実績を持つ海外籍ファンドにアクセスできる環境を整備します。
3. バンカーズの側面支援
Helicap社が日本市場において信頼を構築し、投資家基盤を拡大する支援を行い、金融機関との関係形成を助けます。
4. 地域経済への貢献
中小企業や個人事業者に対する融資を通じて東南アジアの地域経済に貢献し、より広範な金融包摂を目指します。
Helicap社の紹介
Helicap社は2018年に設立されたシンガポールのフィンテック企業で、グローバルな投資家と東南アジアのプライベートクレジット市場を結びつけています。これまでに、1,500万米ドルを超える資本を調達し、約5億米ドルの貸付運用を行い、優れた運用成績が評価されています。
バンカーズ・クラウドクレジット・ファンディング
バンカーズ・クラウドクレジット・ファンディングは、2010年に設立されたバンカーズグループの核心をなす企業です。数多くの匿名組合契約に基づく投資機会を提供し、借手企業の審査や必要な情報開示を徹底しています。
アドバイザーの役割
本JVファンドでは、ニッポン・ウエルス・マネジメント合同会社の共同創業者である矢上孝之氏がアドバイザーとして参画しています。氏は、国際的な資産運用や金融スキームに精通し、ファンド運用体制の策定に貢献します。
この新たなファンドが実現されることで、しょう。日本と東南アジアの各市場が互いに支え合い、共に成長できる機会を確保したいという強い願いが込められており、ファンド営業が開始される日が待たれます。今後の動向にぜひ注目してください。