メドピア、医療におけるAI革命へ向け新体制を発表

メドピア株式会社は、2025年2月1日付で新設されるAI開発最高責任者に加藤勇介氏を任命することを発表しました。この新職の設立は、急速に進化する生成AI技術を活用した医療分野での社会実装への強い意志を示しています。

AI開発最高責任者新設の意義

設立以来、メドピアは医師の集合知を活用したプラットフォーム「MedPeer」を中心に事業を展開し、その根底には「Supporting Doctors, Helping Patients.」というミッションがあります。2024年9月期を構造改革の時期とし、事業ポートフォリオの再構築に注力している中で、2025年は「AIエージェント元年」とも称され、多くの企業が生成AIを事業の核に据えることが予想されています。

メドピアの経営陣は、この技術革新がインターネットの出現に匹敵するレベルの変革をもたらすと考えています。特に、医療の世界においては、規制や個人情報の保護という障壁が存在する一方で、生成AIの新たな価値創出の可能性が広がっています。メドピアは医師や医療機関のニーズに応えるサービスを提供してきた実績があり、今後も生成AIの医療への活用に力を入れる方針です。

加藤勇介氏のコメント

加藤氏は、医療分野における新技術の導入は簡単ではなく、コストやリスクの管理が厳しいことを認識しています。しかし、生成AIなどの最新技術がもたらす価値は計り知れないと考えています。医療分野では、長年解決が難しかった課題に挑戦できる機会が到来しているため、医療業界への貢献を通じてミッションの実現を目指すと述べています。

加藤勇介氏の履歴

彼は1982年に生まれ、東京大学で物理学を学んだ後、国産PCメーカーでエンジニアとしてのキャリアをスタート。その後、株式会社フィックスターズで映像処理ソフトウェアの開発に携わり、2017年には株式会社AIメディカルサービスのCTOとして内視鏡画像診断支援システムの開発に貢献しました。

代表取締役後藤直樹のビジョン

後藤直樹代表取締役は、加藤氏の任命が「生成AI×医療」に本格的にコミットする重要な一歩であると強調しました。メドピアは、生成AIを中心に医療事業を開発し、内部業務を再設計する方針を掲げています。また、オープンイノベーションを重視し、様々なステークホルダーとの共創を通じて医療における技術革新を進めていく考えです。