宮古島市のビーチクリーンで「拾い箱」設置
沖縄県宮古島市で、海洋ごみ対策に取り組む一般社団法人海と日本PROJECTが2025年6月にビーチクリーン活動の一環としてごみ調査を実施しました。この取組みは、環境保護活動を推進する「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環です。調査結果から、パイナガマビーチにおいては特にタバコの吸い殻や飲食関連のごみが多く、今後の対策が求められています。
調査の背景と目的
調査は、宮古島市街地やパイナガマビーチ、あたらす市場裏手通りの3地点で行われました。調査の目的は、地域内の生活ごみやポイ捨て、ごみの不法投棄の実態を把握することです。36時間にわたる調査の結果、700個以上のごみが確認され、その半数以上がタバコ関連のものでした。
調査の過程
調査では、調査員が目視によってごみを分類し、計測しました。具体的には、東屋エリア、駐車場エリア、海岸線エリアに分けて分類し、それぞれでタバコや飲食関連のごみがどれだけ出ているかを調査しました。特に、東屋では267個のごみのうち55%がタバコ関連でした。
「拾い箱」を設置
調査結果を受けて、パイナガマビーチ内には「いつでもごみ拾いができる“拾い箱”」を設置しました。この箱は、分別が可能な大型ごみ箱で様々なごみを受け入れることができ、訪れた人々が自由に清掃活動を行えるようになっています。この取り組みは、マナーの啓発と地域の環境意識を高めることを目的としています。
拾い箱の設置概要
- - 設置場所: パイナガマビーチ内
- - 設置数: 1台(燃えるごみ、ペットボトル、缶、ビン用)
- - 設置期間: 2025年10月31日〜12月19日
その後、12月20日以降は宮古島市に寄贈され、地域の公園に設置される予定です。
ビーチクリーンイベントの実施
さらに、2025年11月1日には、地元の小学生たちが参加するビーチクリーン&ペイントイベントを開催しました。子どもたちは海岸の清掃を行った後、拾い箱に海の生き物をテーマとしたイラストを描きました。この活動は、海を大切にする心を育むと共に、拾い箱の存在を広めることを目的としています。特に地元のイラストレーターが子どもたちをサポートし、地域全体でこの活動を盛り上げました。
みんなで海を守る意識を高めよう
「海と日本プロジェクト」は、国民一人ひとりが海洋ごみ問題を自分ごととして認識し、これ以上ごみを海に出さない意識を高めていく活動を続けています。今回の取り組みを通じて、宮古島の美しい海を未来へ引き継ぐための意識づくりが進められています。地域との連携を強化し、さらなる清掃活動が期待されます。
このようにして、宮古島市の取り組みは地域の人々に広がりつつあり、観光と環境保護が一体となって未来を見つめています。