海の日に開催される「佐伯ウラオモテアクト キックオフイベント2024」の動向
2024年7月15日、海の日に実施された「佐伯ウラオモテアクト キックオフイベント2024」は、一般社団法人KIISAによって開催されました。本イベントは、海を大切にし、次世代に豊かな自然を引き継ぐための取り組みの一環として位置づけられています。地域の人々の交流を促進し、次世代の海洋問題に対する意識を高める内容が盛り込まれています。
イベント概要
このイベントは、約300名の参加者が集まり、海をテーマにした多様なアクティビティが展開されました。イベントの場は、さいき城山桜ホールの小ホール・アートプラザという、地域の文化活動を支える施設です。今年は、大学生プロデューサーが手掛ける「マリスタ2024〜人と海を考える〜」の企画発表も行われ、さらには佐伯の海を理解するためのワールドカフェとアイゴのフライを使った試食会が行われました。
大学生プロデューサーによる「マリスタ2024」のプログラム
イベントでは、大学生プロデューサーからの「マリスタ2024」の紹介があり、参加した高校生にとって海の重要性や海洋問題への理解を深める貴重な機会となります。具体的には、屋形島(佐伯市蒲江)での1泊2日研修を通して、海の環境やその課題について学び、アウトプットとしてグループ発表を行うというプロジェクトです。企画を通じて、高校生たちが新しい知識を得られるだけでなく、海の食文化を楽しむ体験も含まれていました。
多世代交流のワールドカフェ
「佐伯の海を知るワールドカフェ」では、年齢層の異なる12名の参加者が集まり、テーマ「海に惹かれるのはなぜ?」について意見を交換しました。魚介類研究家の池田健太郎氏が佐伯の海の特性について説明した後、参加者はそれぞれの立場から海の魅力を語りました。安定感や美しさに惹かれる意見が飛び交う一方で、毎日異なる表情を見せる海の不可思議さについての意見も興味深いものでした。このような多様な観点を通じて、海と人々の関係について深く考える良い機会となりました。
アイゴ料理の試食会
今回のイベントは、地域独特の魚「アイゴ」を用いた新しいメニューの試食会も行われました。アイゴのフライ「アイボー」をはじめ、様々なアイゴ料理が提供され、参加者に好評でした。昨年度に比べ、調理方法に工夫が凝らされており、参加者からは「家庭でも作ってみたい」との声が上がる一方、アイゴの独特な臭みが抑えられたことで食べやすさが向上したと言われています。
大切な海を未来へ
このイベント全体を通じて、参加者同士の交流や学びが深まり、アイゴの新しい魅力も再発見されました。佐伯の海を守るため、多くの人々がそれぞれの立場で参加し協力する姿が印象的でした。これからも「海と日本プロジェクト」の理念を基に、地域と海を結ぶ活動が広がることを期待しています。海の日の意義を再確認し、行動に移すきっかけとなるイベントであったと言えるでしょう。