テレワークとセキュリティ
2021-08-30 07:50:01
テレワーク時のセキュリティ意識が低下中?調査結果から見るリスク
テレワーク時のセキュリティ意識に関する調査結果
テレワークが普及する中、セキュリティの意識がどれだけ高まっているのか、また実際のネット環境はどうなっているのかを調査した結果が明らかになりました。以下は、760名を対象にした調査の概要です。
調査結果の概要
現在、テレワークを行っている人の割合は約39.5%に達していますが、実際にその環境下でセキュリティに気を使っている人はわずか38.3%に過ぎず、約6割の人々がリスクを意識していないことが明らかになりました。
テレワーク実施状況
調査によると、テレワークを実施している割合は約4割です。過去に実施したことがある人を含めるとテレワーク経験者は61.9%にも上りますが、意外にも38.2%の人は未だにテレワークを経験していないと回答しました。
職種別に見ると、自営業やフリーランスの人々のテレワーク実施率は54%と他の職種に比べて高く、会社員も43.8%と続きます。反対に、医療関係者のテレワーク実施率は8.7%と極めて低く、職業特性が導く結果だと考えられます。
セキュリティ意識
テレワーク時にセキュリティを意識しているか尋ねたところ、「気を付けている」と答えたのは38.3%でした。この結果は、セキュリティ対策が不足している可能性を示唆しており、情報漏洩のリスクが懸念されます。具体的な対策としては、ウイルス対策ソフトの導入や、公共Wi-Fiを避けること、オンライン会議でヘッドセットを使用することなどが挙げられています。
使用するネット回線
テレワークのネット回線は、光回線を使用している人が約7割を占めており、次いでポケットWiFiが13%を占めます。ただし、ポケットWiFi利用者の61.3%は通信速度に不満を感じていることが多いという結果も浮かび上がりました。
ネット環境の影響
ネット環境の悪さが仕事に支障をきたした経験がある人は38%であり、特にWiMAX、ポケットWiFi利用者はそれぞれ67.7%、65.5%という高い割合で支障を報告しています。一方、光回線利用者の支障を感じている割合は31.2%と在り方としては良好です。
結論
この調査から、約6割以上のテレワーカーがセキュリティの意識が薄いことが分かりました。特に、テレワークを行う企業やフリーランスにとっては、セキュリティ対策の見直しが急務であると言えます。また、ネット環境も仕事の生産性に影響を与えかねないため、通信環境の選択について慎重になる必要があります。
調査方法
調査は、クラウドソーシングサービス上で10代から60代の男女760名を対象に行われました。実施期間は2021年8月23日から26日までの4日間です。
全体を通じて、テレワークの普及が進む中、テレワーカーのセキュリティ意識の低下やネット環境の影響がリスク要因として重要視されるべきであることが明らかになりました。適切な対策を講じることが、今後ますます求められるでしょう。
会社情報
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株式会社WACARU NET
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