パナソニックの革新素材「kinari」がエコプロアワード奨励賞を受賞
2024年12月6日、東京ビッグサイトで行われた環境総合展エコプロ2024にて、パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社が開発した高濃度セルロースファイバー「kinari」が、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が主催する第7回エコプロアワードの奨励賞を受賞しました。この受賞は、親会社であるパナソニック ホールディングスの市場実装に向けた努力が評価された結果です。
エコプロアワードとは
エコプロアワードは、持続可能な社会を推進するため、環境に配慮した優れた製品やビジネスモデルを表彰する制度です。受賞することで、その取り組みが広く認識され、さらなる発展が期待されます。パナソニックの「kinari」は、自然由来の材料を使用し、環境に優しい製品の実現を目指しています。
kinariの特長と利用可能性
「kinari」は、セルロースファイバーや植物廃材を高濃度で混合したペレット状の材料で、これにより軽量かつ強靭な性質を持っています。従来の石油由来樹脂と同様に、多様な製品形状に対応可能で、その特性を生かした製品開発が期待されます。具体的には、家電筐体や車載部品、さらには衣料品や日用品、食品容器といったさまざまな分野での活用が挙げられています。
パナソニックでは、低環境負荷の材料を使った製品を提案し、持続可能な社会の実現に向けた貢献を行っています。また、「kinari」を使用することで、カーボンニュートラルを実現し、リサイクル可能な社会の形成を目指しています。パナソニックはその取り組みにおいて、顧客のニーズに応じた材料特性の調整や生産財(型や成形プロセス)の提供にも力を入れています。
未来に向けた取り組み
パナソニックグループは、「より良いくらし」と「持続可能な地球環境」の実現を目指し、2030年までのCO2排出実質ゼロを目標に掲げています。また、2050年に向けたカーボン削減のインパクト創出にも注力しており、それによって循環経済の実現に向かう事業活動を行っています。
具体的には、現在の世界のCO2排出量を約317億トンとし、その中から約3億トン以上の削減を目指しています。そのための取り組みとして、長期環境ビジョン「Panasonic GREEN IMPACT」を制定し、製品開発や製造プロセスにおいても環境配慮を強化しています。
結論
「kinari」の開発とそれに対する評価は、環境へのポジティブな影響をもたらすだけでなく、将来的な持続可能社会の実現に貢献する偉大な一歩です。今後も、パナソニックは新たな価値を持つ環境に優しい製品を開発し続けることで、全ての人々にとって「より良いくらし」の実現に貢献し続けます。