マックハウスの新たな成長戦略
東京都杉並区に本社を置く株式会社マックハウスは、持続的な企業価値向上を目指し、成長投資ファンド(仮称)を設立することを決定しました。このファンドは、生成AIや暗号資産、Web3といった革新的技術の領域に焦点を合わせ、特にアパレルとリテール事業の変革に寄与するテクノロジー企業への投資を計画しています。
ファンド設立の意義
マックハウスがこのファンドを設立する背景には、急速に進化する消費構造やデジタル社会に適応する必要性があります。現在、同社はリアルリテール事業の構造改革を進めており、中長期的な成長シナリオを修正するフェーズに入っていると言います。そのためには、事業ポートフォリオの見直しや新たな経営資源の獲得が不可欠です。
このファンドは、外部の優れたベンチャー経営者や成長企業とのネットワークを築くことも重要な目的の一つです。これを通じて、マックハウスは経営再生と収益モデルの多様化に必要な知見や人材を取り込み、デジタル経済とも融合したハイブリッド経営モデルへと進化を図ります。
重点投資領域
成長投資ファンドは、単なる投資収益の確保だけでなく、企業として再成長するために必要な新しい知識やネットワークの獲得、そして事業提携の機会を生み出すことを重視しています。特に、経営資源となる企業や人材との接点を形成することを狙った戦略的な投資を行うとのことです。
ファンドの概要
- - 名称:Growth & Innovation Fund(仮称)
- - 組成主体:株式会社マックハウス及びパートナー
- - 投資対象:革新技術を活用した未上場・上場ベンチャー企業
- - 投資方法:直接投資及びLPSを介した間接投資
- - 投資規模:数億円規模からの順次拡大
- - 出資形態:当社単独出資を起点に、将来的には外部出資の受け入れも視野に入れています。
投資する企業への進化
本ファンドは、マックハウスが小売中心の従来型ビジネスモデルから脱却し、未来の社会に資本を投入する「投資する企業」へと進化する取り組みを象徴します。2025年内に初回投資を実施する予定で、すでに複数のスタートアップや外部パートナーとの協議が進行中です。将来的にはファンドの規模拡大を目指し、外部出資者を受け入れる体制も整備される予定です。
また、投資活動を通じて得られる外部経営者とのネットワークや、最先端技術の知見は、マックハウス自体の経営力を高める重要な資産となるでしょう。こうした外部の成長力を取り込むことで、マックハウスは実業と資本の両立を志し、社会変革への貢献を果たしていくとしています。
今後の見通し
ファンド設立に向けた準備は最終段階にあり、法的・制度的整備や投資委員会の組成、初期投資案件の選定が進められています。初期段階では、自社資源を中心とした機動的な投資を行い、その実績を積み上げて信用力を高めていく方針です。その後、国内外の投資家との連携を強化し、ファンドの規模拡大を図る予定です。
このファンドの設立は、当期の連結業績にはわずかな影響を及ぼすと見込まれるものの、中長期的には資産運用収益を増やし、企業価値の向上に寄与するものと期待されています。
会社概要
- - 社名:株式会社マックハウス(証券コード:7603)
- - 代表者:石野孝司
- - 所在地:東京都杉並区梅里1-7-7SKTビル 6F
- - 設立:1990年6月1日
- - 資本金:100,000,000円
- - 従業員数:260名
- - 事業内容:カジュアル衣料を中心とした小売業
- - 店舗数:250店舗
お問い合わせ
株式会社マックハウス 管理部広報IRグループ堀池
TEL:03-3316-1911
今後の投資活動に関する詳細な情報は、公式ウェブサイトやニュースリリースを通じて随時発表される予定です。