口コミ数が多い整体院ほど改善率が低下する驚きの調査結果

整体院選びの新たな指標、逆リトマス試験紙現象

全国の474名を対象にした調査から、整体院に関する意外な事実が明らかになりました。それは、口コミの多い整体院ほど腰痛改善率が低下するという結果です。この現象は、「逆リトマス試験紙」と呼ばれ、特に回数券を販売する長期通院を勧める整体院で顕著です。

調査の背景と目的

金沢市にある「通わせない整体院じゅらく」は、10年以上腰痛専門の施術に取り組んでおり、今回の調査を通じて整体院選びにおける注意点と施術効果の実態を把握することを目的としました。

調査の結果、以下のことが明らかになりました。
1. 持続効果ランキング
- 1位：家族づて紹介型 … 33.5％（通院中央値 2回）
- 2位：人づて紹介型 … 31.2％（通院中央値 3回）
- 3位：Gマップ型 … 15.7％（通院中央値 7回）
- 4位：超Gマップ型 … 12.3％（通院中央値 6回）

2. 回数券の有無による持続効果
- 回数券あり … 8.3％
- 回数券なし … 25.0％（約3倍の差）

3. 回数券勧誘率
- 超Gマップ型 … 82.4％
- 家族づて紹介型 … 14.6％

口コミ数の影響と実態

近年、整体院業界では口コミ数を重視した集客が増加しています。特に、地図アプリによる口コミが多い院が急増し、見た目の信頼性が高まっていますが、実際の改善効果は確認されていません。このような院には回数券制度が導入されていることが多く、「通ったのに改善しなかった」という声が増加しています。

全国的にチェーン展開していた整体院が閉鎖されるニュースも見受けられ、水分不足や痛みに悩む利用者からの困惑の声が次々と届けられています。この状況は、契約途中の回数券を持っている利用者にとって大きな問題となっています。実際、回数券を購入した安心感がセルフケア意識を低下させ、院側の緊張感を薄めているのかもしれません。

調査によると、回数券を購入した人の再発率はわずか8.3％で、回数券を使った人の中でもその成果が限られています。逆に、回数券を購入せずに通院した人の持続的改善率は25.0％にのぼります。この結果から、口コミ数が多い院ほど回数券販売率が高い傾向があることが伺えます。