Music Dialogue - ディスカバリー・シリーズ 2025-2026
一般社団法人Music Dialogueは、室内楽を通じて国際的な若手音楽家の育成を目指す団体です。この度、2025-2026年度のディスカバリー・シリーズと、特別講座「オデッセイ・シリーズ」の開催について発表しました。特に注目されるのは、世界的に活躍する奏者たちが参加することです。
シーズンプログラムの概要
ディスカバリー・シリーズは、音楽界の名手である大山平一郎が指揮を執り、ベテラン奏者と新進気鋭の若手奏者が共に室内楽の作品に取り組むプログラムです。新シーズンにあたる2025-2026年では、今までにMusic Dialogueに参加してきた水谷晃(ヴァイオリン)、千葉清加(ヴァイオリン)、金子鈴太郎(チェロ)らのベテラン奏者に加えて、注目の若手奏者たちも参加します。
特に6月には竹澤恭子さん(ヴァイオリン)が、12月には村上淳一郎さん(ヴィオラ)が出演し、さらに若手の協演者も揃い、実力派たちによる深みのあるパフォーマンスが期待されます。
今シーズンは、ルーマニア出身の作曲家エネスコの作品を中心に、ドホナーニやコダーイといった東欧の作曲家の作品にも取り組む予定です。若手演奏者たちは、ドイツ、オーストリア、フランスの重要なレパートリーを習得してきただけでなく、今後はあまり知られていない作品にも挑戦していきます。
オデッセイ・シリーズについて
オデッセイ・シリーズでは、ルーマニアやハンガリーなどの音楽文化背景を深く学ぶための特別講座が3回にわたって開催されます。音楽の豊かな意味を探求し、聴衆体験を深めるために、音楽ライターの小室敬幸氏が司会を務め、パネリストには翻訳家の白沢達生氏と大山平一郎氏が参加します。加えて、Music Dialogueのアーティストたちもゲストとして出席し、それぞれの視点からテーマを話し合います。
講座では、参加者とのディスカッションの時間も設け、双方向のコミュニケーションを促進します。これによって、音楽に対する理解がより深まることを目指しています。
ディスカバリー・シリーズ 演奏会の詳細
第1回 - 2025年6月7日
- - 開催場所: めぐろパーシモンホール 小ホール
- - プログラム: エネスコの作品
第2回 - 2025年9月7日
- - 開催場所: 築地本願寺 講堂
- - プログラム: エネスコやドホナーニの作品
第3回 - 2025年12月14日
- - 開催場所: 築地本願寺 講堂
- - プログラム: ブラームスやドヴォルザークの作品
第4回 - 2026年3月1日
- - 開催場所: Hakujyu Hall
- - プログラム: コダーイやグリーグの作品
これらの演奏会では、音楽の真髄を感じられるだけでなく、演奏家との近い距離感も楽しむことができます。
Music Dialogueのビジョン
Music Dialogueは、若手演奏家たちが専門的な音楽を学びつつ、さまざまな国々の文化や伝統を理解していくことを重視しています。室内楽は楽器同士の「対話」であり、それが若手演奏家の成長に繋がると信じています。多様なアプローチからの音楽づくりを通じて、新たな視点の発見や、観客との関係構築を促進していくことで、多くの音楽家が世界的に活躍できる基盤づくりを目指しています。
この新たなシーズンにおけるMusic Dialogueの取り組みに、期待が高まります。未来の音楽シーンを共に体験しましょう。