医師も体感する月経痛
2023-05-09 10:00:02
月経痛を医師が体感!大阪ヒートクールがVR装置を発表
月経痛を体感する新たな試み
2023年5月13日、東京国際フォーラムにて第75回日本産婦人科学会学術講演会の一環として、大阪ヒートクール株式会社が医師向けに提供した「月経痛VR体験会」が注目を集めました。このイベントでは、医療従事者が実際に月経痛を体験することができるVR装置が披露されました。
医師が感じる月経痛の実際
月経痛VR体験装置は、筋電気刺激(EMS)技術を利用し、生理時の腹部の痛みを段階的に体感できる仕組みになっています。この装置は、甲南大学と奈良女子大学での研究をもとに開発されており、UIが簡易化され、ウェアラブルデバイスとして改良されました。
この刺激は非常にリアルで、医師たちが痛みを体感することで、月経困難症に苦しむ患者たちの気持ちを理解する手助けとなることが期待されています。「他者の痛み」を理解するための貴重な機会が提供されたのです。
日本における月経困難症の現状
月経困難症は、多くの若い女性が経験する疾患で、その症状は個人差があります。下腹部の痛みや頭痛、吐き気、不安感など、心身に多大な影響を及ぼします。しかし、日本では低用量ピルの普及が遅れており、その服用率はわずか2.9%にとどまっています。これが原因で、月経困難症で悩む女性も多く、医療機関を訪れる割合はさらに低いという現実があります。
月経困難症に対するアプローチ
医療現場での理解が進む中、月経に関する様々な対策が模索されています。イベントでは、月経管理の一環として低用量ピルが提唱されました。これは月経前症候群(PMS)や生理痛の改善が期待できる治療法として注目されています。
医師同士の理解を深めるために
大阪ヒートクールが発表したこのVR装置は、単なる痛みの再現に留まりません。医療従事者同士が、互いの理解を深めるための交流手段としても活用される予定です。「想い合う職場」を実現するためのセミナー事業も計画されています。
まとめ
生理痛やその影響についての理解を深めるための切り口が提供されたことは、大きな一歩です。このVR体験を通じて、医師たちが月経困難症について理解し、患者への適切な対応ができるようになることが、今後期待されます。このような新たな医療技術の発展により、月経に悩む多くの女性たちが少しでも軽減される日が待ち望まれています。
会社情報
- 会社名
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大阪ヒートクール株式会社
- 住所
- 箕面市小野原西6丁目20-20
- 電話番号
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