Tippsyと国分グループ、本格的な日本酒市場拡大へ向け提携を発表

Tippsyと国分グループが提携

米国ロサンゼルスを拠点に日本酒Eコマースプラットフォーム「tippsysake.com」を運営するTippsy, Inc.（CEO：伊藤元気）は、国分グループ本社株式会社と出資契約を締結し、シリーズAラウンドのファーストクローズを完了しました。この提携は、両社が持つ強みを生かして日本酒市場を拡大し、文化を深く浸透させることを目的としています。

提携の背景と目的

Tippsyは2018年に設立され、“Spread the love of sake”というスローガンのもと、日本酒の魅力を様々な方法で伝えてきました。単なる商品販売だけではなく、日本酒に纏わる文化やストーリーを丁寧に解説することで、米国での日本酒EC市場拡大に貢献してきました。信頼できる酒蔵や消費者から高い評価を得ながら、米国における日本酒の第一人者として地位を確立しています。

一方、国分グループ本社は「食のマーケティングカンパニー」として、食に関わる様々なプレイヤーとの共創を通じて新しい価値を創出することを目指しています。両社の理念が一致したことが、今回の出資契約の大きな理由です。

事業展開の方向性

今回の提携により、以下の事業展開が進められます。

- 顧客体験の向上: Tippsyの強みを活かし、消費者との接点を強化します。新たに「繋がる」や「共有する」体験価値を提供し、顧客にユニークなサービスを展開します。
- 商品ポートフォリオの拡充: 酒蔵との関係をより深め、米国市場に適したリーズナブルな商品やギフト商品を増やします。また、食文化を意識したおつまみの取り扱いも増やし、日本酒を楽しむ新たな手法を提供します。
- メディア機能の強化: テキストに加え、ソーシャルメディアや動画コンテンツで日本酒文化を広めていく計画です。これにより、日本酒の魅力を多くの人々に伝える機会を増やします。
- オフライン事業の拡大: 日本酒の試飲イベントや酒蔵ツアーを行い、消費者に日本酒を体験する機会を提供します。オンラインとの連動も図ります。
- 人材採用の強化: Tippsyの理念に賛同する人材を継続的に採用し、組織体制を強化します。

国分グループ本社の林恒喜氏は、「私たちは食を通じて新たな価値を創造します。Tippsyの取り組みは、国分グループの理念と強く響き合います。共に日本酒の新しい可能性を探求していきます」と述べています。

Tippsyの伊藤元気氏も、「国分グループという歴史的企業とのパートナーシップを組むことで、日本酒の魅力をより広い層に届ける確信を持っている」と語っています。今後の展開に期待が寄せられています。