アスエネ、タイのバンプーとの提携を発表
アスエネ株式会社(東京都港区)は、タイのエネルギー大手バンプーの傘下にあたるBanpu NEXTとパートナーシップ契約を結びました。この提携により、両社はタイ企業を対象にCO2排出量の可視化と削減を進めるクラウドサービス「ASUENE」を提供し、タイ政府の脱炭素目標達成を支援することを目指しています。
提携の背景
タイ政府は、2050年までにカーボンニュートラルを、2065年までにネットゼロ排出を実現するという高い目標を掲げています。これに向けて、再生可能エネルギーの導入やCO2排出削減策が急務となっています。
特に、製造業が集積しているタイでは、サプライチェーン全体のCO2排出量の見える化と削減が重要な課題とされています。世界的なトレンドとしても、企業はサプライヤーに対し排出量の削減を求められており、今後は企業全体での脱炭素経営を推進するための効果的なソリューションが必要とされています。
提携内容
「ASUENE」は、企業や自治体に対し、GHGプロトコルに基づいたScope1からScope3までのCO2排出量の見える化、削減、報告を行うクラウドサービスです。また、SXコンサルティングを提供し、企業が脱炭素経営の進展を図るための包括的な支援が特徴です。
Banpu NEXTは、アジア太平洋地域における再生可能エネルギーやスマートエネルギーソリューションを提供するリーディングプロバイダーとして知られています。豊富な実績とネットワークを駆使し、地域の持続可能なエネルギー転換を推進しています。
2024年11月にはアスエネが新たにタイ法人を設立し、タイに進出する日系企業へのScope3算定支援も行います。今回の提携契約によって、顧客紹介に関する連携を強化し、CO2排出量の可視化や企業のネットゼロ達成のためのサポートを進める方針です。
各社からのメッセージ
Banpu NEXTのCEOスミッティポン・スレタプラモート氏は、「Banpu NEXTは、企業の持続可能性目標達成を支援するために、総合的なスマートエネルギーソリューションを提供しています。アスエネとの協力により、ネットゼロソリューションのコンサルティングサービスを充実させることで、お客様が脱炭素化を実現できるよう努力します」と述べました。
一方、アスエネのCEO西和田浩平氏は、「タイでの企業のサステナビリティ経営をサポートする機会が持てることを光栄に思います。『ASUENE』とBanpu NEXTの力を合わせることで、タイ企業の脱炭素化を加速し、サプライチェーン全体での環境負荷低減に貢献します」と意気込みを語りました。
Banpu NEXTとアスエネの企業概要
Banpu NEXTは、Banpu PCLの子会社で、アジア太平洋地域でのネットゼロソリューションの提供に特化しています。顧客のサプライチェーンにおけるカーボン排出の低減を目指し、持続可能性に貢献しています。
アスエネは、CO2排出量の見える化や削減を支援するサービス「ASUENE」を展開し、全国の企業に対して持続可能な経営を促進しています。今後も両社の連携を通じて、より多くの企業の脱炭素経営が推進されることが期待されています。
ASUENEの公式サイト で詳細をご覧いただけます。