愛知県岡崎市で開催、徳川将軍家菩提寺のデジタルアートナイト

愛知県岡崎市で開催される「デジタルアートナイト2025」

2025年1月17日から19日までの3日間、愛知県岡崎市に位置する歴史的な大樹寺にて「徳川将軍家菩提寺成道山大樹寺デジタルアートナイト2025」が開催されます。このイベントは、267年の歴史を誇る大樹寺において、プロジェクションマッピングと特別な夜の拝観を組み合わせた独自の体験を提供します。最近、主催者である岡崎市ナイトタイムエコノミー推進協議会は、公式記録映像を公開しました。

大樹寺は、松平家及び徳川将軍家の菩提寺として知られ、愛知県指定有形文化財である美しい山門と、重要文化財の大方丈障壁画の存在が評価されています。今回のデジタルアートナイトでは、これらの文化財をモチーフにしたプロジェクションマッピングが行われます。特に、山門の壮大な建築と、深い歴史を有する文化財にプロジェクション映像が映し出され、訪れた人々を幻想的な世界へと誘います。

プロジェクションマッピングと夜間特別拝観

このイベントでは、本堂奥の大方丈に再現された冷泉為恭筆の障壁画や、40年以上公開されていない「板絵著色杉戸絵」や「小方丈杉戸絵」を使用した高精細なデジタルデータが初披露されます。これにより、訪問者は夜の幻想的な光に包まれた大方丈の内部で、歴史的な作品を堪能することができる特別な機会を得ます。

プロジェクションマッピングは、約7分間のコンテンツが、約3分のインターミッションを挟んで連続して投影される予定です。これにより、参加者は一貫したストーリーの流れを楽しむことができます。さらに、領域内のライトアップや「灯火献灯」、特別な飲食エリアも用意され、岡崎市の食文化を感じることができる機会も提供されています。具体的には、八丁味噌焼きおにぎりや鯛の天ぷらなど、地域独特の美味しさを楽しむことができます。

参加者特典と文化的な価値

デジタルアートナイトは観覧無料かつ事前申込不要というアクセスの良さも魅力です。このイベントは特に全日先着100名の方にミニウサギ汁が振る舞われるため、早めに訪れる価値があります。

このように、徳川将軍家菩提寺での夜間イベントが、地域の文化や歴史を再評価し、未来に向けての文化観光の可能性を広げることを目的としています。さらに、このイベントは文化庁の補助金を受けて実施されており、地域の文化資源の活用を推進する重要な取り組みとしても注目されています。

会場となる大樹寺は、愛知県岡崎市鴨田町字広元5-1に位置し、各日17:30から21:00まで会場が開放されています。さあ、徳川家にゆかりのあるこの特別な夜に立ち会い、歴史と現代技術の融合を体感してください。