2025年第1四半期のオフィスレント・インデックスが示す最新の賃料動向
2025年4月30日、三幸エステート株式会社は、株式会社ニッセイ基礎研究所と共に開発した「オフィスレント・インデックス」の2025年第1四半期版を発表しました。このレポートは、東京都心部のA、B、Cクラスビルの賃料や空室率の最新情報を提供します。
Aクラスビルの賃料動向
2025年第1四半期におけるAクラスビルの成約賃料は30,509円/坪(共益費除く)となり、前期比で2,020円の上昇を記録しました。これにより、2021年第4四半期以来、30,000円/坪台を回復した形となります。前年同時期と比較しても、4期連続のプラスということで、この上昇傾向が継続しています。
一方で、空室率は6.1%に達し、前期比で0.4ポイントの上昇が見られました。2025年には約14.7万坪の新規供給が見込まれており、第1四半期には複数の新築ビルが竣工したため、このような結果につながっています。ただし、活発なオフィス需要が続いているため、今後の空室の消化も期待されています。
Bクラスビルの賃料動向
Bクラスビルについては、2025年第1四半期の賃料が20,041円/坪となり、前期比で663円の下落を記録しました。この下落は3期ぶりですが、小幅な動きにとどまっています。対前年変動率は6期連続でプラスを記録し、2023年第1四半期を底にした上昇傾向が続くことが予測されています。
空室率は2.5%にまで低下し、ここ6期にわたり連続的な低下が見られています。オフィス需要の拡大傾向に伴い、立地が良いビルでは募集床に対する品薄感が漂ってきています。
Cクラスビルの賃料動向
Cクラスビルでは、2025年第1四半期の賃料は18,924円/坪と、前期比で821円の上昇を記録しました。ここでも、緩やかな上昇傾向が続いています。空室率は3.1%となり、前期比で0.3ポイントの低下が見られました。特に千代田区や港区での空室消化が進んでおり、2022年第3四半期の5.0%をピークに低くなっています。
賃料の前年対比動向
2024年第1四半期と比較した場合の賃料変動率は、Aクラスビルが20.3%の上昇を示し、Bクラスビルが0.6%、Cクラスビルが2.9%となっています。Aクラスビルの成長は顕著であり、B、Cクラスビルもそれに続いています。
さいごに
三幸エステート株式会社は、オフィス戦略を総合的に支援し、企業に最適なワークプレイスの提案から賃貸オフィスビルの選定まで幅広くサポートを行っています。今後もオフィス市場の動向に注目が集まる中、迅速で正確な情報が求められています。詳細は三幸エステートの公式ウェブサイトでもご確認いただけます。
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