ARAV株式会社が建設機械の自動運転技術を実証
ARAV株式会社は、国土交通省が主催する「令和6年度 建設機械施工の自動化・遠隔化技術の現場検証」において、後付自動運転および遠隔操作システム「Model E」を利用した検証を実施しました。この検証は、建設現場における自動運転の安全性を確かめることを目的としています。
検証の目的と内容
検証の大きな目的は、「自動施工における安全ルールVer.1.0」の妥当性を検証し、今後策定されるVer.2.0の機械機能要件についての議論を行うことでした。具体的には、ARAVが開発した自動運転および遠隔操作システムを装備した油圧ショベルを使い、掘削およびダンプ作業を行う場面をシミュレーションしました。
使用した機械
- - 0.7㎥油圧ショベル(CAT320) 1台
- - 2tダンプトラック(XZC600T) 1台
- - ARAV製 油圧ショベル用 自動運転・遠隔操作装置 1式
実施場所
検証はARAVテストフィールド(千葉県柏市)で行われました。ここでは無人エリア、混在エリア、管理エリア、有人エリアなどを設定し、それぞれの安全性が確認されました。
検証内容
テストフィールドでダンプトラックが現場に進入し、指定の位置に移動した段階で油圧ショベルが土砂掘削と積込作業を実施しました。これにより、エリアの安全確保についての妥当性が検証されました。
検証結果
特に混在エリアでの作業において、エリア監視者の配置とIPトランシーバーなどの通信手段、非常停止装置の設置が安全対策として有効であることが確認されました。監視者が目視で確認し、異常時に即座に対応できる体制が事故のリスクを大幅に低減させることができました。
参加者の反応
検証に参加した業界関係者からは、「必要な機能は揃っている」との評価が多数寄せられ、実際の現場においても使用可能であることが伝わったといいます。また、「さらなる高度な作業の自動運転を期待している」との要望も多く聞かれ、ARAVの取り組みに対する期待感が高まっています。
今後の展開
ARAV株式会社は、6月にこの自動化システムを発売予定です。このシステムにより、土木建設現場での無人化施工を実現し、安全性と実用性を向上させると共に、労働力の少なくとも生産性向上に寄与することを目指しています。
会社概要
ARAV株式会社は、建設機械の遠隔操作や自動運転ソリューションを開発・提供しており、安全で安心できる作業環境の実現に向けて、技術とノウハウを活かした様々なソリューションを展開しています。
- - 会社名:ARAV株式会社(アラヴ)
- - 所在地:東京都文京区向丘2-3-10 東大前HiRAKU GATE9階
- - 設立:2020年4月1日
- - 代表者:白久レイエス樹
- - 公式HP:arav.jp
お問い合わせ
本件に関しては、ARAV株式会社の公式HPまでお問い合わせください。