韓国農家で話題沸騰! バイオスティミュラント製剤「スキーポン」が韓国農漁民新聞に掲載
日本のアグリバイオスタートアップ企業、アクプランタ株式会社が開発したバイオスティミュラント製剤「スキーポン」が、韓国で販売され話題となっています。6月11日付の韓国農漁民新聞では、「話題の新商品」として「スキーポン」が紹介されました。
記事では、「高温・干ばつにも農作物の生育心配なし...1回使用で2ヶ月効果」と題し、スキーポンの効果が大きく取り上げられています。また、実際にスキーポンを使用している江原道平昌郡奉平面の農家からの声も紹介されています。
この農家は、キャベツとネギを栽培しており、昨年春にスキーポンを500倍に希釈してキャベツとネギの苗を浸してから定植したそうです。当時、猛暑と干ばつが深刻で、苗が枯れてしまうのではないかと懸念されましたが、スキーポンを使用することで、苗は元気に育ちました。
「例年なら7~8割は枯れていただろう。スキーポン浸漬後に植えたのが幸運だった」と農家はインタビューで語っています。今年は、昨年と同じようにキャベツとネギの苗をスキーポンに浸してから植え付け、現在も順調に生育しているとのことです。
スキーポンとは?
スキーポンは、酢酸(酢の主成分)の作用を活用したバイオスティミュラント製剤です。酢酸は、植物の乾燥や高温への耐性を高める効果があり、スキーポンを使用することで、収量や品質の維持、節水に繋げることができます。
アクプランタ株式会社について
アクプランタ株式会社は、2017年に理化学研究所の研究員であった金鍾明氏が設立したアグリバイオスタートアップです。金鍾明氏は、植物の乾燥耐性を高める酢酸の作用を発見し、学術誌「Nature Plants」に発表しました。
アクプランタ株式会社は、気候変動や減農薬・減化学肥料の需要の高まりを受け、スキーポンの開発を進めてきました。現在、米国やウガンダなど14カ国で、スキーポンによる高温・乾燥対策の実証実験を行っています。国内では、JAふじ伊豆(静岡県)、群馬、愛知、和歌山の各県農業試験場、全国各地の農家、農業グループ、企業などと連携し、スキーポンの普及に取り組んでいます。
アクプランタ株式会社は、第6回アグリテックグランプリ最優秀賞、第1回JAアクセラレーター優秀賞、AgriFood SBIRピッチ2023ビジネス構想最優秀賞、日本経済新聞社主催「超DXサミット インパクトピッチ」日経賞など、数々の賞を受賞しています。
今後の展開
スキーポンは、世界中で気候変動の影響を受けている農業分野において、大きな期待が寄せられています。アクプランタ株式会社は、今後もスキーポンの開発・販売を推進し、持続可能な農業の実現に貢献していく予定です。