新しい商品開発の形「架空商品モール」とは
2024年12月16日、株式会社NTT DXパートナーは新たなプラットフォーム「架空商品モール」を提供開始します。このサービスは、生成AIを活用し、メーカーの技術力と生活者のニーズを組み合わせることで独自の新商品アイデアを生み出すものです。これにより、商品開発の過程がより民主化され、誰もが参加できるようになります。
商品開発の民主化
「架空商品モール」は、メーカーの新商品開発をサポートし、生活者の「こんなのがあったらいいな」を取り入れたアイデアを育てます。これまでのように内部の発想に依存せず、幅広い声を集めることで、より多様な商品アイデアを生み出すことが可能です。実際、先行検証として行われたワークショップでは、245個の新商品アイデアが提案され、その即効性と新規性が評価されました。
3つの主な機能
「架空商品モール」には、大きく分けて以下の三つの機能があります。
1.
AI学習機能
メーカーが持つ技術力や特許をAIが学習することで、それらを基にしたアイデアの生成が可能になります。
2.
AIチャット機能
一般の生活者が抱える悩みとAIを組み合わせることで、新たな発想が引き出されます。社内だけでは難しい新規性の高い商品が多数生み出される期待があります。
3.
テストマーケティング機能
生成された架空商品の中から、人気のある商品を可視化し、需要を調査できます。これにより、どのアイデアが実際に求められているのかの判断がしやすくなります。
生活者へのインセンティブ
「架空商品モール」では、参加した生活者にはアイデアの投稿や投票を通じて、多くの体験価値があります。アイデアを投稿することで、メーカーが選定した上位入賞者にはAmazonギフトカードが贈られます。また、投票キャンペーンに参加するだけで、抽選でギフト券を得られるチャンスもあります。特に、商品開発会議に参加した人々には直接報酬が提供され、このプラットフォームでの役割が報われる仕組みです。
今後の展望
NTT DXパートナーは、架空商品モールを通じてメーカーの新商品開発に寄与するだけでなく、地域経済の活性化にも取り組む計画です。自治体や金融機関との連携を進め、地域全体の振興につながる新たな価値を創出していく意向です。
まとめ
「架空商品モール」は、商品開発における新しい風を吹き込む画期的な試みです。AIの力を借りた新たな創造の場が、多くのメーカーと生活者を結びつけることで、今後のビジネスの形がいかに変わるのか、注目していきたいところです。