松田医薬品株式会社と早稲田大学ビジネススクールが、共同で小児がんの啓発活動を展開することが決定しました。これらの組織は、認定NPO法人キャンサーネットジャパンとも連携し、特に小児がんの治療を受けている子どもたちやその家族を支援する取り組みとして、2024年9月から新しいプログラムをスタートします。
小児がんへの理解を深める
小児がんとは、15歳未満の子どもが罹患するがんを指し、日本では毎年約2,500人の子どもたちが新たに診断されています。近年、治療技術の向上により、5年生存率や10年生存率は約80%に達しています。しかし、強い治療を経た子どもたちは、後遺症や社会生活における困難を抱えている場合も少なくありません。成立したこの啓発活動は、そうした課題に対し、社会の理解を促進し、支援の輪を広げることを目指しています。
新たな取り組み:レモネード入浴剤
この活動の一環として、松田医薬品が開発した、小児がん啓発のシンボルであるゴールドリボンをイメージしたレモネード風味の入浴剤を、退院する小児がん患者の家族に贈呈することになります。この入浴剤は、聖路加国際病院小児科からの協力を得て、量に限りがありますが、qw退院祝いとして提供されます。この取り組みにより、患者及びその家族が少しでもリラックスし、新たな生活のスタートを前向きに迎えられることが期待されています。
松田医薬品の理念
松田医薬品は、1948年の創業以来、人々の健康に寄与することを使命としてきました。入浴剤の開発においては、自然の素材を大切にし、使用することで心地よく活力ある日々を送れるような製品作りに取り組んでいます。今後も「自然の恵みを通じて人と社会に温もりを届ける」という企業理念のもと、社会に貢献していく姿勢を貫いていくでしょう。
キャンサーネットジャパンとの連携
認定NPO法人キャンサーネットジャパンは、癌患者が自らの意思で治療に向き合えるよう、専門的な情報提供を継続しています。1991年の発足以来、東京と大阪を拠点に全国各地で啓発活動を展開し、がんに対する理解を深めるためのイベントや教育プログラムを実施しています。これにより、患者が自分らしく生きるためのサポートを目指しています。
未来への希望
このような啓発活動が広がることで、小児がんに対する理解が更に進むことが期待されます。治療を受けた子どもたちやその家族が、社会の中で更なる温かいサポートを受けられるようになることが、このプロジェクトの最終的な目標です。松田医薬品と早稲田大学、キャンサーネットジャパンが共同で行うこの取り組みは、社会全体の意識改革を促し、多くの人々に希望をもたらす動きへと繋がるでしょう。