福岡市で実施されたプロジェクト管理講座
ジーズアカデミーが主催するプロジェクト管理講座が福岡市で開催され、データエンジニア・カタパルトプログラムの一環として、初めての試みとなりました。この講座は、福岡を拠点とするヌーラボ社と連携し、ボードゲームを用いてプロジェクト管理の方法を学ぶ機会を提供しました。
講座実施の背景
近年、プログラミングスキルを学ぶ環境が整ったことにより、エンジニアに必要な基礎技術を持つ学生が増えていますが、技術力だけでは本物のエンジニアとして通用しない現実があります。重要なのは、個々の技術をどう活かし、チームとして機能させるかという“コミュニケーションスキル”。
多くの参加者が、「チームでの開発をしたい」や「実務のエンジニアリングを経験したい」との目的を持ってこのプログラムに参加しています。そうした背景から、ヌーラボ社の協力を得て、プロジェクト管理スキルとソフトスキルを育成するための講座が開かれたのです。
講座の様子
当日使用されたボードゲーム『プロジェクトテーマパーク』では、プレイヤーたちがチームを組み、遊園地を運営するシミュレーションを行います。目標は、時間内にアトラクションを完成させてテーマパークをオープンさせること。講座には、データエンジニア・カタパルトの受講生12名に加え、修了生やスタッフも含めた合計16名が参加しました。
ゲームでは、スケジュールや役割分担を考慮しながら、仮想の遊園地の設計と建設を進めていきます。皆で協力し、役割を尊重し合いながらコミュニケーションを取り、成功に向けて進めていく姿が印象的でした。
特に印象的だったのは、参加者全チームが最終的に「完全勝利」を収めたこと。これは、ヌーラボ社がこの講座を始めて以来の特筆すべき成果です。講座の提供者からは、「失敗からの学びの重要性」についてもメッセージが送られ、参加者たちにとって貴重な思い出となりました。
参加者の声
講座終了後には参加者からのアンケートが行われ、下記のような評価が寄せられました:
- - 学びがあったか(評価:3.94pt / 4pt)
- - プロジェクト管理の理解が深まったか(評価:3.88pt / 4pt)
- - 楽しく参加できたか(評価:4pt / 4pt)
さらに参加者からは、「楽しいときほどプロジェクトは成功する」「チームの様々な役割に気づくことができた」など、講座での学びが今後のプロジェクトにどう活かせるかを考えさせられるコメントも多く寄せられました。
データエンジニア・カタパルトとは
データエンジニア・カタパルトは、福岡県内の大学や専門学校に通うエンジニア志望の学生を対象に、実践的な学びとコミュニティを提供するプログラムです。約6か月間のカリキュラムを通じて、Webエンジニアリングやデータ活用の基礎を学び、最終的には企業の現実の問題にも取り組む機会が与えられます。学生たちは、企業のメンターと共に「課題解決型アプリケーション」を制作し、最終発表を行います。
結論
今回のプロジェクト管理講座は、単に技術を学ぶだけでなく、チームで働く意味やコミュニケーションの重要性を再認識させる貴重な経験となりました。ヌーラボ社との協力によって、実践的なスキルを身につけた学生たちが、今後どのような道を歩んでいくのかに注目です。