ERISAのAI技術発表
2019-01-29 17:46:05

日本メディカルAI学会で進行性MCI識別技術を発表した株式会社ERISAの取り組み

日本メディカルAI学会における最前線の発表



2019年1月、国立がん研究センター研究所では第1回日本メディカルAI学会学術集会が開催されました。この学会は、人工知能技術を活用した医療情報の統合化を目指し、革新的な医療システムの確立に貢献する研究者や企業が一堂に会するもので、今回は「Precision Medicine時代におけるAI研究」をテーマに掲げました。

その中で、株式会社ERISAのCTO、石田学氏は、進行性MCI(軽度認知障害)識別技術の取り組みを発表しました。この技術は、3年以内にアルツハイマー病に進行する可能性のあるMCI患者の脳MRI画像を、高精度で予測することが可能です。具体的には、約85%の精度でアルツハイマー病進行のリスクを見極めることができるMR画像解析プログラムが開発されています。

この取り組みは、昨年の8月から実際にサービスとして提供されており、滋賀医科大学などの医療機関で研究目的での実運用も行われています。特に、MRI撮像装置と連携することで、撮影された画像を自動で解析し、その結果を電子カルテに転送することが可能な点が注目されています。このような自動解析システムは、医療従事者の負担を軽減するだけでなく、迅速な診断を実現する手助けをしています。

さらに、マイクロソフトのクラウドサービスであるMicrosoft Azureを活用することで、医療現場において物理的なマシンの設置が不要になりました。これにより、仮想マシン上でプログラムを動作させることができ、計算リソースの増強も容易になり、結果として解析にかかる時間の短縮が実現されました。

高齢化社会に挑むERISAのビジョン



ERISAは、高齢化社会における認知症関連の社会課題解決に取り組んでおり、進行性MCIの識別技術もその一環です。島根県は全国でも高齢化が進行している地域であり、ERISAはこうした地域から最新の研究成果を実用化し、広めることに大きな意義を見出しています。

会社設立は2017年4月で、島根県松江市を拠点にしており、データの統計・分析・解析業務を中心に行っているERISA。代表取締役の河原八郎氏は、健康寿命の延伸を目指し、医療や介護、福祉の分野での取り組みを進めています。これは、地域から健康を守り、持続可能な医療体制の構築を図る重要なプロジェクトです。

ERISAの取り組みは、今後も注目され続けることでしょう。AI技術が進化する中で、これからの医療現場にとって、大きな革新となることが期待されます。進行する高齢化に対抗するために、ERISAは一層の研究と開発を推進していくでしょう。今後の展開がますます楽しみです。

会社情報

会社名
株式会社 ERISA
住所
島根県松江市北陵町46-6
電話番号

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