新たな理念『エンドレスハッピー』で進化する平井料理システム
香川県高松市に本社を置く平井料理システムは、創業から40年を迎え、今もなお成長を続ける多業態の飲食企業です。1984年、代表の平井利彦氏がラーメン居酒屋をオープンさせて以来、従業員やその家族の幸せを理念として店舗を拡大してきました。現在では、環瀬戸内圏に20店舗展開し、350名の従業員を抱えています。
そんな平井料理システムが、2023年に新型コロナウイルスが5類に移行したタイミングで、新たな社訓を策定しました。それが『エンドレスハッピー』です。この理念は、顧客、従業員、そしてその家族が永遠に幸せであることを目指しています。平井氏は「理念も時代と共に進化する必要がある」と語り、新たなチャレンジとして従業員全体がこの理念に向かって進むことを重視しています。
職員が一体となるワークショップの開催
平井料理システムは、従業員全体に新理念を浸透させるため、サントリーグループ各社の研修運営を手掛けているサントリーパブリシティサービス株式会社(SPS)とのコラボレーションを実現しました。2024年11月には、全ての職位からなる94人の従業員が参加するワークショップが開催され、その活動を通して理念との接点を深めました。
この3日間にわたるワークショップは、従業員が自らの役割を再認識し、理念を業務にどう反映させるかを考える機会として設計されました。平井氏が培ってきた企業文化をもとに、スタッフは自社の理念を共に理解し、店舗の課題を解決するためのアイデアを生み出しました。参加者からは「理念をより理解し、自身の職務に活かしたい」といった前向きな声が多く寄せられました。
平井氏の語る今後の展望
平井料理システムの平井氏は、ワークショップを通じて従業員が未来を見据えている姿に感銘を受けたと語ります。「皆が笑顔で前向きに取り組んでいるのが嬉しかった」とも述べ、新理念の重要性を改めて実感したとのこと。
「私の役割は、地域や企業の規模に関わらず、すべての人が『自分の人生は素晴らしかった』と思えるようにすることです。まだ遠い道のりですが、焦らずに進んでいきたい」と平井氏は未来への思いを語ります。
企業としての成長を支えるSPSの役割
サントリーパブリシティサービス株式会社は、1963年の創業以来、人と企業、人と文化、人と地域をつなぐ場を提供し続けてきました。今後も地域の企業や様々なニーズに応じた組織風土の醸成をサポートし、人材育成や地域活性化に貢献していく考えです。
平井料理システムとSPSが共に進めるこの新たな挑戦は、地域の飲食業界だけでなく、全国に広がる感動を生み出す可能性を秘めています。