2025年の中古車市場動向と輸出の新たな展望
2025年1月時点での中古車市場の動向が明らかになりました。株式会社ファブリカホールディングスの子会社であるファブリカコミュニケーションズが運営する、中古車情報サイト「車選びドットコム」から提供されたデータを基に、最新の中古車市場状況について分析していきます。
中古車市場の基本データ
2025年1月の新車登録台数は376,258台で、前年比112.4%と好調です。一方で、中古車登録台数は464,591台で、前年比100.8%となっています。過去数ヶ月と比較して、多くの新車が売れていますが、中古車はやや減少傾向にある様子です。この要因として、新車販売の好調が引き続き続いていることが考えられます。
特に、2025年1月は新車ディーラーによる初売りの影響で新車登録が伸びたと言われています。登録台数が50万台を下回るのは5カ月ぶりのことでしたが、これは例年の傾向と一致しています。
輸出市場における新たな展望
特筆すべきは、中古車の輸出台数が前年に引き続き増加傾向を示している点です。2024年の中古車輸出台数は前年比0.9%増加し、過去最高を更新しました。これには「海運の乱れ」や「コンテナ不足」の問題が緩和されたことが大きな要因です。2025年には自動車専用運搬船が新たに約70隻投入される予定で、このことが輸出市場を後押しする見込みです。
特に、スエズ運河やパナマ運河での通行規制の影響から脱しつつあり、今後の輸送コスト低下が期待されています。それに伴い、アフリカや中南米を中心とする需要の高い市場への輸出が進む可能性が高いと言えるでしょう。
中古車販売ランキングの動向
「車選びドットコム」によると、2025年1月の国産車の中古車販売ランキングでは、トヨタのプリウスが引き続き1位を維持しています。また、ホンダのN-BOXカスタムが急上昇し、2位にランクインしました。国産車のボディタイプ別では、軽自動車が31.4%のシェアを持ち、再びトップを奪取しました。これに対し、コンパクト/ハッチバックが僅差で2位となっています。
出品台数の増加
2025年1月の中古車オークションでは主要4事業者の出品台数が前年を上回ったというデータも存在します。この結果、国内市場における中古車数が増加し、相場が安定する可能性が出てきています。特に出品台数の増加が続けば、価格の安定化が見込まれ、全国的な市場環境が改善されることが期待されます。
結論
2025年の中古車市場は、新車販売の好調とともに、輸出市場の回復が進む中で、新たな段階に突入しています。今後、どのように市場が変化していくのか、目が離せません。ファブリカホールディングスは、引き続き中古車販売店様向けに、データ分析やPDCAサイクルの実施支援を行っていくことで、業界全体の成長をサポートしていく所存です。