Nothingが創り出す新たなスマートフォン、Phone (3a) Community Edition
ロンドンのコンシューマー・テクノロジーブランド、Nothingが最新スマートフォン「Phone (3a) Community Edition」のリリースを発表しました。この新作は、約9ヶ月にも及ぶプロジェクトで、700件以上の応募から選ばれた4組の新進気鋭のクリエイターとの共同制作による特別なモデルです。
コミュニティとの共創
このCommunity Editionの特徴は、製品デザインやパッケージ、アクセサリー、さらにはマーケティングキャンペーンに至るまで、コミュニティメンバーの意見やアイデアが反映されていることです。これにより、ただのプロダクトではなく、ユーザーの想いを凝縮した一台となっています。昨年発表されたPhone (2a) Community Editionは、iFデザインアワード金賞を受賞するなど、そのクオリティも折り紙付きです。
プロジェクトに参加したクリエイターには、ハードウェアデザインのEmre Kayganacl、アクセサリーデザインのAmbrogio TacconiとLouis Aymonod、ロック画面と壁紙デザインのJad Zock、そしてマーケティングキャンペーンを手がけたSushruta Sarkarが名を連ねています。各クリエイターは、自身の専門分野で独創的なアイデアを持ち寄り、Nothingとのコラボレーションによって新たなデザイン言語を生み出しました。
受賞内容とクリエイターの成長
各クリエイターがNothingのデザインや技術力を進化させる力を評価され、選ばれました。彼らにとっても、このプロジェクトはさらなる成長の場であり、グローバルなテクノロジーブランドと共にアイデアを形にできる貴重なチャンスとなります。
製品デザインの秘密
エムレが手がけたPhone (3a)のデザインは、90年代のテクノロジーをモチーフにしたカラフルで楽しさあふれるものです。シースルーのデザインに加え、色を加えたツヤ消しが特徴で、まるで過去のテック雑誌から飛び出してきたかのような印象を受けます。この独自のデザインは、お子様の頃に夢中になったゲーム機を思い起こさせ、そのデバイスの楽しさと温もりを感じさせます。
アクセサリーとロック画面のこだわり
LカリチュアX設計のアクセサリーとしては、5000年前から文化の中で存在したサイコロが登場します。数字はNdot55フォントで描かれ、遊び心をくすぐるデザインです。このサイコロのセットは、全てのPhone (3a) Community Editionに付属し、実際にどこでも目にするアイテムとしても親しみやすいものでしょう。
ロック画面のデザインは、Jad Zockによって現代の技術とレトロな雰囲気を融合させたスタイルです。シンプルで目を引くデザインは、ユーザーが時間を確認するときに気を散らさないよう配慮されており、魅力的な壁紙コレクションが加えられることで、Community Editionの顔となっているのです。
マーケティングキャンペーンの全貌
Sushruta Sarkarが手がけたマーケティングキャンペーンは、90年代のパソコンのグラフィックをモチーフにした“Made Together”というテーマのもと、Nothingとクリエイターたちの共同作業を最大限に表現しました。彼のヴィジョンは、コミュニティエディションのレトロ感と調和し、懐かしい雰囲気を漂わせるものに仕上がっています。
発売情報と特別イベント
このPhone (3a) Community Editionは、全世界で限定1,000台が販売され、価格は59,800円(税込)です。購入には事前の登録が必要で、登録後には12月12日に購入用のメールが送信されます。また、同日にスペシャルイベントも開催される予定で、参加者は実機を体験することができる貴重な機会も用意されています。
Nothingの理念
Nothingは、「テクノロジーをもっと楽しくし、人間の創造性を刺激する」ことをミッションに掲げています。透明なデザインを通じて、ユーザーに新しい体験を提供し、パーソナルな技術を再定義することを目指しているブランドです。これからのテクノロジー界でも、その存在感が増していくことでしょう。