データグリッドが挑む生成AIの未来
株式会社データグリッド(京都市左京区、代表取締役CEO:岡田侑貴)は、経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進する生成AIの開発強化事業「GENIAC」に採択されたことを発表しました。本プロジェクトは、生成AIの基盤技術を高めることを目的としたもので、データグリッドは「ユーザー意図を反映する選択的編集能力を備えたVision系基盤モデルの開発」を提案しています。
GENIACとは?
GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)は、国内の生成AIの開発を加速させることを目的とした事業で、経済産業省とNEDOが連携して進めています。このプログラムは、企業や団体が生成AIの基盤モデルを開発するために必要なリソースの提供や実証研究の支援を行っています。データグリッドは、このGENIACにおいて、AI技術を活用した新しいモデルを開発するチャンスを得たわけです。
具体的な取り組み内容
本事業では、データグリッドが提案した「選択的編集能力を備えたVision系基盤モデル」の開発が主要な焦点です。このモデルは、ユーザーの意図を反映させた形での動画や画像の生成を可能にします。その実現に向けて、自社開発の「Harmonizing Attention」技術を導入し、選択的編集性能向上を図ります。これにより、ユーザーが望む映像コンテンツをより効率的に生成することが期待されています。
さらに、生成AIコンテンツの悪用を防ぐために、ディープフェイク検知モデルも同時に開発し、安全性の確保を目指します。
事業の具体的スケジュール
データグリッドの提案は、経済産業省が公募した「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」の一環として採択され、実施期間は2024年10月25日から約半年間を予定しています。事業では、マルチステージ学習や製造業特化モデルの構築などが行われ、最終的な成果物はデータグリッドの既存プロダクトへの組み込みやAPI提供を通じて広く利用される見込みです。
データグリッドの理念
データグリッドは、2017年に京都大学を起源として設立されたAIベンチャーであり、これまでに生成AI技術を活用した多くのプロジェクトに取り組んできました。製造業に特化したソフトウェアの提供を通じて、データ関連の課題解決に寄与し、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。同社のコーポレートサイトでは、さまざまなプロジェクトや成果についても詳しく紹介されています。
このように、データグリッドは新たな技術の開発に挑むことで、産業界におけるDXの加速を目指しています。今後の取り組みから目が離せません。
お問い合わせ
本件に関する問い合わせは、以下の方法で行われます。
株式会社データグリッド
TEL:075-275-5579
E-mail:
[email protected]