ベルデアクアの革新的な養殖システム
愛知県一宮市に本社を置く株式会社ベルデアクアは、最先端の陸上養殖システムの開発と製造に取り組んでいます。特に注目すべきは、同社が実施したクエタマの陸上養殖試験です。この試験は「おいしさ」と「成長スピード」の両方を追求するものであり、結果として顕著な成果が得られました。
クエタマについて
クエタマは、日本近海に生息する高級食材「クエ(Epinephelus bruneus)」と、世界最大級のハタ科魚類「タマカイ(Epinephelus lanceolatus)」を交配させたハイブリッド種です。従来の養殖魚に比べて、味の豊かさと成長の速さを兼ね備えているため、今後の養殖業界において非常に期待される存在です。
養殖システムの特長
ベルデアクアの養殖システムは、独自の電解ろ過システムを採用し、自然界で必要なバクテリアを使わない方法で水質を管理しています。このシステムにより、安定した水質と最適な飼育環境が実現され、養殖魚の健康的な成長がサポートされています。
具体的な試験内容と成果
2023年10月20日より始まった試験では、孵化後130日目の平均体重57gのクエタマ51尾を218%の成長を遂げ、試験開始から1年以内に平均体重1350g、さらには1年半後には2321gに達しました。これは通常の海面養殖の約1.6倍の成長スピードです。
また、試験期間中の魚のへい死がゼロであったことや、FCR(飼料要求率)が1.04という非常に低い数値を示したことから、養殖効率も優れていることが証明されました。つまり、少ない餌で良く育つという観点でも、クエタマは有望です。
お客様の声
試験を通じて得たお客様からの評価も高く、以下のような声が寄せられました。
- - 「味が濃厚で養殖臭さがない」
- - 「一週間ほど熟成させると、さらに豊かな味わいになる」
- - 「刺身や焼き物など、様々な料理に使える」
これらの声からも、クエタマの多様な料理への適用性が伺えます。
今後の課題と展望
試験を行う中で、加温・冷却設備の不具合や水槽サイズの最適化といった技術的課題が浮上しました。しかし、ベルデアクアはこれらの課題に取り組みながら、次の試験ロットの養殖試験を開始しています。これでは、池入れ尾数を前回の約4倍に増やし、成長速度をさらに向上させる目標を設定しています。
まとめ
株式会社ベルデアクアは、養殖業界の革新を掲げ、クエタマの陸上養殖に携わっています。これからも、顧客のニーズに応じた支援と養殖ノウハウの提供を進め、次世代の養殖漁業の礎を築いていくことでしょう。興味のある方は、ぜひ公式サイトやSNSで最新情報をチェックしてください。
【会社情報】
本件に関するお問い合わせは、info@verdeaqua.co.jpまでご連絡ください。