今読むべき新刊二冊
2026-07-23 09:19:39

戦争を知らない若者たちへ贈る、今読むべき新刊二冊

戦争を知らない世代への新たな視点



戦争というテーマが私たちの生活から遠のいている昨今、戦争を知ることの意義が再認識されています。7月23日、永井玲衣による『せんそうって』と阿部公彦の『父たちのこと一九四四年のクラスメイト』の二冊が同時に発売されました。これらの書籍は、戦争を知らない世代がどのようにそれを理解し、語り継いでいくのかを考える重要な作品となっています。

戦争を「せんそう」として捉えた『せんそうって』



『せんそうって』は、永井玲衣が日本各地で哲学対話を通じて戦争について考えてきた成果をまとめたドキュメンタリーです。彼女と写真家の八木咲は、「せんそう」というテーマに対する独自の視点を展開しており、さまざまな人々と対話を重ねる中で見つけた言葉や考えを綴っています。この本の中では、教科書で学ぶだけでは得られない歴史の声や、個々の経験が描かれ、読者に強いインパクトを与えます。

特に、広島や沖縄などでの対話を通じて得た経験は、戦争の理解を深めるための新たな道を示唆しています。「せんそう」を語るための「自分の言葉」を探し続ける彼らの活動は、まさに今の私たちに必要なものです。

戦争の姿を父の手記から読み解いた『父たちのこと一九四四年のクラスメイト』



一方で、阿部公彦の『父たちのこと一九四四年のクラスメイト』は、彼の父・克巳の戦争体験をもとに描かれた戦争のノンフィクションです。克巳が海軍経理学校を卒業し、戦地で直面した現実は、物資の不足や生死の狭間での葛藤を浮き彫りにしています。この書籍では、父の手記を通じて当時の状況や仲間たちとの関わりが赤裸々に語られ、読者は戦争の厳しさやその中で生き続けることの意味を感じることができます。

戦争についてどう思うべきか



これらの作品が全国の図書館から多くの感想を受けていることからも、現在の若者たちが戦争という言葉をどう受け止め、語り、考えているのかがわかります。感想の中には、戦争を知らない私たちがどのようにその歴史に触れ、自分たちの未来と結びつけていくのかという深い問いかけが散見されます。

多くの図書館員や読者が、戦争の実態を知らないことへの危機感を抱いており、その中で一歩踏み出して「せんそう」と向き合うことの大切さを語っています。また、歴史の教訓を受け継ぐことが、どれほど重要であるかを痛感させられます。

この二冊は、戦争を理解するための新たなアプローチを提供し、今を生きる私たちがどのように戦争を見つめ、一つの歴史として語り継いでいくべきかを示しています。戦争を知らぬ世代だからこそ、読み、考えることでできることがあるのです。

書籍情報



『せんそうって』


  • - 著者: 永井玲衣
  • - 写真: 八木咲
  • - 発売日: 2026年7月23日
  • - 価格: 2,200円
  • - 出版社: 講談社

『父たちのこと一九四四年のクラスメイト』


  • - 著者: 阿部公彦
  • - 発売日: 2026年7月23日
  • - 価格: 2,750円
  • - 出版社: 講談社

戦争を理解し、考える第一歩として、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。


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会社情報

会社名
株式会社講談社
住所
東京都文京区音羽2-12-21
電話番号
03-3945-1111

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