ユニ・チャームの生物多様性への新たな挑戦
ユニ・チャーム株式会社は、最新の『生物多様性対応宣言』を発表し、企業活動の中での生物多様性への配慮を強化する姿勢を示しました。社長の高原豪久氏は、「私たちが持つ価値は、地球上のすべての生物や資源に支えられている」とし、持続可能な社会実現に向けた企業の責任を重視しています。
宣言の背景
この宣言は、2024年2月に発表されたコーポレート・ブランド・エッセンス『Love Your Possibilities』に基づいており、生物多様性の維持が企業活動の持続可能性に不可欠であるとの共通認識から生まれました。また、国際的な生物多様性に関する合意である「昆明・モントリオール生物多様性枠組」や日本の「生物多様性国家戦略2023-2030」を参考に策定されたものです。
生物多様性保全のための具体的な取り組み
新たな宣言のもと、ユニ・チャームは以下の原則に基づいて生物多様性の保全に努めることを約束しています。
企業活動が生物多様性に与える影響を評価し、原材料の調達から製造、使用、廃棄に至る全ての過程での依存関係を深く理解することを重視しています。
商品のライフサイクル全体を通じて、森林の伐採や水資源の使用、気候変動との関連性を考慮し、その影響を抑制する努力を続けます。
サプライチェーン全体で持続可能に調達された原材料を使用していく予定であり、特に生物多様性への影響が懸念される原材料に関しては、認証制度の活用やトレーサビリティの向上を目指します。
企業活動を行う地域の協力を得て、森林保全や水資源の保護、生態系の復元などに取り組む姿勢を示します。地域生態系との共存を目指し、地域社会との理解を深めることも重視します。
一緒に働く仲間との間で、生物多様性や自然環境の重要性についての啓発活動を積極的に展開し、より良い行動への教育も行っていきます。
政府機関や国際機関、NGO、地域社会との協力を進め、生物多様性の保全に向けた取組みを促進していく動きにも力を入れます。
将来に向けての決意
ユニ・チャームは、今後も生物多様性への取り組みをさらに加速させながら、持続可能な社会の実現を目指していく意向を明らかにしています。この新たな宣言は、企業としての責務を果たす重要な一歩であり、未来に向けた持続可能なビジョンを具体化する道のりとなるでしょう。
会社情報
ユニ・チャームは1961年に設立され、愛媛県の四国中央市を本拠地とする多国籍企業です。事業範囲は多岐に渡り、ベビーケアからフェミニンケア、ヘルスケアに至るまで多様な製品を展開しています。詳細な情報は公式ウェブサイト(
ユニ・チャーム公式サイト)で確認できます。