シタテルが新たに提供開始した「sitateru CLOUD BI」
アパレル業界のデジタルトランスフォーメーションを促進するため、シタテル株式会社は新しい機能「sitateru CLOUD BI」を発表しました。これにより、既存の生産管理や商品企画の情報管理機能に加え、アパレルビジネスにおける意思決定を支える強力なデータ分析機能が加わります。
効率的なデータ管理と可視化
「sitateru CLOUD BI」では、企画情報、生産情報、発注情報をもとに、売上計画や経費の管理を可視化する機能が提供されます。これにより、従来はExcelで行っていた予実管理やMD(マーチャンダイジング)分析が、より効率的に行えるようになります。
特に、売上や粗利の計画と実績の比較、支払いサイトに基づく支出の可視化が可能となり、各部門の業務に適したダッシュボードが利用できます。この新機能は、商品関連部門だけでなく、営業部門や経営層にも幅広く対応しています。
さらに、商社やOEM企業にとっても重要な役割を果たすでしょう。さまざまなブランドや仕入先を通じて商流を管理できるため、業態にかかわらず、経営判断や業務改善をサポートします。
売上計画と支出管理の革新
「sitateru CLOUD BI」の主な機能の一つは、売上の予測と実績の比較をリアルタイムで行える点です。ブランド別、組織別、担当者別、取引先別による多角的な可視化を行い、KPI(重要業績評価指標)をしっかり把握することが可能です。月別やシーズン別の進捗も簡単に確認でき、予算の未達や計画超過の兆候を早期に捉えることができます。
支出管理においても、この新機能は大きな利点を提供します。発注情報とサプライヤー情報に基づいて、月毎の支払い予定が可視化され、予算に対する支出の進捗を確認できます。原価ベースでの予実管理が行えるため、仕入の過不足や計画との乖離を明確に把握可能です。
さらに進化する「sitateru CLOUD BI」
今後、シタテルは「sitateru CLOUD BI」をさらに進化させる意向です。販売情報や在庫情報との連携を強化し、MD分析の高度化や需要予測機能の追加を予定しています。また、GHG(温室効果ガス)排出量の可視化にも取り組み、サプライチェーン全体の最適化と持続可能な経営の実現を目指します。
未来のものづくりへの貢献
シタテル株式会社は、「サプライチェーンを革新し想像力を解き放つ」というミッションのもと、衣服やライフスタイル製品のデジタル生産プラットフォームを提供しています。約5,070社の縫製工場や生地メーカーと約24,600社のブランドが登録されており、これを基盤とした新たなものづくりのネットワークを構築することで、業界の未来を切り拓いています。今後もシタテルは、革新的な技術を駆使して、お客様のニーズに応え続けることでしょう。
会社概要
シタテル株式会社は、衣服・ライフスタイル製品のデジタル生産プラットフォームを提供しています。代表取締役は河野秀和氏で、2014年に設立されました。熊本本社を中心に、東京支社も展開しており、近年は一層の成長を遂げています。