自動運転トラックによる幹線輸送がついに商用化へ!
株式会社T2が、2025年7月1日から自動運転トラックを利用した幹線輸送の商用運行を開始することを発表しました。この取り組みは、国内において初の試みとなります。これまでの実証実験を経て、関東と関西を結ぶ物流の新時代が幕を開けることになります。
このプロジェクトは、自動運転技術の導入により、トラックドライバー不足という重要な課題に立ち向かうものです。2022年の設立以来、T2は多様な業種のパートナーと協力して、運輸業界の現状に危機感を抱き、革新的な解決策を模索してきました。その結果、今年初めて、自動運転トラックによる実験が成功を収め、商用運行へと進む運びとなったのです。
運行に関わるのは、佐川急便、西濃運輸、日本郵便、福山通運、三井倉庫ロジスティクスの5社です。これらの企業と共に、T2は自動運転トラックの輸送品質や安全性の確認を行い、商用運行の参加に合意してもらいました。この協力体制は、信頼性の高い輸送を目指す上で不可欠です。
運行ルートは以下のとおり設定されています。
- - 佐川急便:東名高速道路・綾瀬スマートIC ~ 京滋バイパス・巨椋IC
- - 西濃運輸:東名高速道路・厚木IC ~ 京滋バイパス・久御山JCT
- - 日本郵便:東名高速道路・厚木IC ~ 京滋バイパス・久御山JCT
- - 福山通運:東名高速道路・綾瀬スマートIC ~ 名神高速道路・豊中IC
- - 三井倉庫ロジスティクス:東名高速道路・綾瀬スマートIC ~ 名神高速道路・吹田IC
まずは、これらのルートを使って定期運行を継続的に実施する予定です。また、商用運行が開始された後には、運行本数を4倍に増やし、週1回から週5回の頻度での運行を目指します。これにより、顧客にとっての利便性を向上させ、安定した輸送を実現する狙いです。
さらに、T2は運行管理を自社で完結させる仕組みを整え、専門のトレーニングを受けたドライバーによる「ワンマン運行」を導入する予定です。この体制により、通常の運送会社と遜色のない自立したオペレーションを目指します。
今後の展望として、T2は2027年までにドライバーを必要としないレベル4自動運転の実現を目指します。運行区間は神奈川県の横浜青葉ICから兵庫県の魚崎出入口まで、約500キロの距離を設定しており、将来的には四国や九州への延伸も計画しています。
T2は、物流業界における革新を進める一方、企業としての成長を図り、ユーザーや株主と共に持続可能な運営に取り組んでいきます。自動運転トラックによる幹線輸送は、物流ビジネスの未来を大きく変える可能性を秘めています。今後の発展に乞うご期待です!