サイバートラストが提供する新たな脆弱性管理ツール
サイバートラスト株式会社は、2024年10月29日より、サーバーやネットワーク機器の脆弱性を可視化・管理する新しいツール「MIRACLE Vul Hammer」を提供開始します。この最新バージョンは、特にソフトウェアサプライチェーンの脆弱性管理において重要な役割を果たすSBOM(Software Bill of Materials)を効果的に活用することができます。
SBOM活用の重要性
近年、情報セキュリティに関する脅威が増加する中で、特に注目されているのがソフトウェアの脆弱性です。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が発表した「情報セキュリティ 10 大脅威 2024」では、「ランサムウェア」に次いで「サプライチェーンの脆弱性」が大きな脅威とされています。この脅威に対抗するために、SBOMの導入が進んでいます。SBOMは、ソフトウェアに含まれるコンポーネントやその依存関係をリスト化したもので、セキュリティ対策に非常に役立ちます。
MIRACLE Vul Hammerの特長
「MIRACLE Vul Hammer」は、SaaS(Software as a Service)として提供され、ユーザーが特別な環境を構築することなく、申し込みから最短3営業日で利用を開始できます。主な特長は以下です:
- - 多様なSBOM管理: 各種フォーマットのSBOMを統合管理できます。これにより、異なるベンダーからの情報を一元管理し、効率的に運用することが可能です。
- - 迅速な導入: クラウドベースであるため、設定が簡単で短期間で導入できます。
- - 工数削減: 手動管理と比較して、SBOMを活用することで管理工数を約70%削減できるとされています。
このツールは、複数の脆弱性情報データベース(NVDやOSVなど)と定期的に照合し、脆弱性の早期発見を実現します。また、可視化された脆弱性情報は、メール通知機能によって迅速にユーザーへ報告されます。これにより、企業は自社のセキュリティ状況を常に把握し、迅速な対策を講じることができます。
サイバートラストの今後の展望
今後もサイバートラストは「MIRACLE Vul Hammer」を進化させ、さらなる機能強化を図っていく方針です。SBOMを用いた脆弱性管理の効率化を進めることで、企業システムの安全性を支援し、安心で安全なIT環境の構築に寄与していきます。
本ツールに関する詳細は、サイバートラストの公式ウェブサイトでご確認ください。