SailPointがアイデンティティセキュリティを強化する新機能を発表

SailPointが新機能を発表、アイデンティティセキュリティの未来を切り拓く



アイデンティティセキュリティのリーダー、SailPointから待望の新機能が発表されました。この発表は、2025年4月8日に米国で行われたニュースリリースの内容を基にし、日本法人であるSailPointテクノロジーズジャパンによって紹介されています。クライアントやユーザーの期待に応えるべく、SailPointは新たに「SailPoint Identity Security Cloud」を更新し、企業が抱えるさまざまなアイデンティティ管理の課題に対応するために注力しています。

新機能の概要



新たなアイデンティティセキュリティ機能は、マシンアイデンティティセキュリティ、データアクセスセキュリティ、AIを用いたアプリケーションオンボーディング、そして包括的なコネクティビティに注目しています。SailPointの社長、マット・ミルズ氏は、組織が直面するアイデンティティ管理やデータセキュリティの複雑さへの対応として、これらの新機能が重要な役割を果たすことを述べています。

マシンアイデンティティセキュリティの強化



特に注目すべきは、「AI Machine Identity Discovery」です。この機能は、マシンアカウントを自動で検出し、可視化することによって、未発見のセキュリティリスクを軽減する役割を果たします。今後5年間で、マシンアイデンティティの重要性は高まる一方で、人間のアイデンティティの増加を上回るとの調査結果もあり、この機能はその流れに則したものと言えるでしょう。

また、「Machine Account Migration」機能により、非正規社員やマシンアカウントの適切な管理が一層スムーズになります。この移行プロセスが簡略化されることで、セキュリティチームやIT部門の負担も軽減される見込みです。

データアクセスセキュリティの進化



データ管理の重要性も言及されており、SailPointの「Data Access Security」機能は、機密データの保護策として新しい自動データ所有者選定機能を追加しました。この機能により、データ資産の適切な管理が可能となり、小規模なチームでも効率的に運用できる環境が整います。さらに、NASのアクティビティ監視機能も実装されており、企業内におけるデータの利用状況がより透明化されることでしょう。

AIを活用した効率的なアプリケーションオンボーディング



また、SailPointのAIを駆使したアプリケーションオンボーディング機能も強化され、Microsoft Entra IDやPingOneとの連携が追加されました。これによりSNSアプリの導入プロセスが大幅に効率化され、企業はよりスピーディに必要なシステムを構築することが可能になります。

コネクティビティ強化とサービスの拡充



SailPointでは、SAPエコシステムへの対応を強化し、SAP Cloud Identity Access Governanceとの連携を始めました。この新たな連携により、ユーザーの業務におけるアクセス権限管理が一層効果的に行えるようになります。

加えて、「SailPoint Success Acceleration Service Packages」という新プログラムも導入され、顧客体験の向上を目指した個別のサービスパッケージが提供されます。このプログラムは、顧客のアイデンティティセキュリティに対する理解を深め、導入の効率化を図ることを目的としています。

Conclusion



SailPointの新機能群は、現代の企業が直面する多様なアイデンティティ関連の課題を解決するための重要なステップです。これにより、企業は安全でスケーラブル、かつ強固なアイデンティティ基盤を築くことができ、今後の成長戦略を支える基盤が整います。新機能のリリースによって、SailPointはアイデンティティ管理のリーダーとしての地位をさらに強固なものとし、クライアントのニーズに応える姿勢を鮮明にしています。

会社情報

会社名
SailPoint テクノロジーズジャパン 合同会社
住所
東京都港区赤坂2丁目23番1号アークヒルズフロントタワーRoP806号
電話番号

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