新Bluetooth/Wi-Fiモジュール
2025-06-18 17:21:13

STマイクロエレクトロニクスがBluetooth/Wi-Fiモジュールの量産開始を発表

STマイクロエレクトロニクス、新モジュール量産開始



STマイクロエレクトロニクス(ST)は、Qualcomm社との共同開発によって新たにWi-Fi 6とBluetooth Low Energy 5.4の機能を兼ね備えたターンキーコンボモジュール「ST67W611M1」の量産を発表しました。このモジュールは、組み込みシステムに無線通信機能を簡単に追加するためのソリューションで、特にSTM32マイクロコントローラ搭載のデバイスに対して効率的に無線を実装できます。

この新しいモジュールは、STとQualcomm社の技術的ノウハウが統合されたもので、特にIoTデバイスの開発者にとって、製品開発の迅速化を可能にします。STのコネクティビティビジネスラインのディレクター、Jerome Vanthournout氏は、「無線接続技術は、クラウドに接続されたインテリジェントエッジを実現するための重要な要素である」と語り、特にIoT機器の需要が高まっている現状を踏まえたモジュールの重要性を強調しました。

この「ST67W611M1」は、すでに主要顧客であるSiana社によって使用されており、迅速な市場投入に成功した実績があります。Siana社の創業者であるSylvain Bernard氏は、「このモジュールを活用することで、開発者はWi-FiおよびBluetoothの機能を容易に実装でき、必要な規格を満たすことができる」と述べ、その優れたRF性能とエネルギー効率の良さを評価しています。

モジュールは各種STM32マイコンとシームレスに統合可能で、Qualcomm社のマルチプロトコルネットワークコプロセッサを搭載しており、非常に柔軟な設計が可能です。特に、RFフロントエンド回路が内蔵されているため、開発者は追加の専門知識を必要とせず、コストを抑えたシンプルな設計を構築することができます。また、ThreadやMatterなどの最新の通信プロトコルもソフトウェアアップデートによりサポート予定で、今後のニーズにも対応可能です。

加えて、セキュリティ機能も強化されています。PSA Certifiedレベル1を取得しており、暗号化アクセラレータやセキュアブート、セキュアデバッグなどを搭載しているため、近未来のサイバーセキュリティ要件にも適応できる設計となっています。

このモジュールは、32ピンのLGAパッケージで提供され、量産時の参考価格は約6.66ドルです。さらに、評価や開発を容易にするための拡張ボードやリファレンス設計も用意されています。STは、幅広いSTM32エコシステムを擁しており、4,000種以上の製品と強力なツールが開発をサポートします。

最後に、STマイクロエレクトロニクスは持続可能な社会への貢献を目指し、再生可能エネルギーの使用100%を2027年末までに達成する計画も進めています。

詳細情報については、STの公式ウェブサイトをご覧ください。

STマイクロエレクトロニクスが提供する先進の無線技術は、今後のIoT機器市場においてさらなる成長を促すことでしょう。


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会社情報

会社名
STマイクロエレクトロニクス
住所
東京都港区港南2-15-1品川インターシティA棟
電話番号
03-5783-8220

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