兼松株式会社がインドネシアの再生可能エネルギー企業に出資
兼松株式会社(以下、兼松)は、インドネシアの再生可能エネルギー企業PT Alam Energy Indonesia(以下、AEI)への出資を発表しました。この出資は、AEIが行う第三者割当増資の引き受け及び、AEIの主要株主である自然電力グループ、Alam Nix Renewables Pte. Ltd.(ANR)との株式譲渡契約を通じて実現しました。これによって、AEIの株主構成は自然電力グループが38.25%、ANRが36.75%、兼松が25%という割合となります。
出資に際して、兼松の東京本社で調印式が行われ、出席した各社の代表者がその意義と期待を語りました。調印式には、兼松の執行役員蒔田重信氏、自然電力グループの川戸健司氏、AEIの小川亮氏、ANRの小谷文人氏が参加しました。
AEIは、2019年に設立された企業であり、屋根置き太陽光事業を中心に展開しており、自然電力グループおよびアラムポートと共にインドネシア市場における脱炭素化を促進してきました。
中期経営計画「GX」
兼松は自身の中期経営計画「integration 1.1」において「GX」(グリーントランスフォーメーション)を重視しています。これは、持続可能なビジネスモデルを構築し、エネルギーの効率化や脱炭素化に向けての取り組みを進めることを目指すものです。
インドネシアでの長年のトレーディングビジネスを通じて蓄積した多様なネットワークや、省エネルギー技術を活かし、AEIを通じて同国での太陽光発電事業を展開していく方針です。
各社のコメント
兼松の蒔田重信氏は、AEI事業に関与することができることを誇りに思っているとし、インドネシアの多様な顧客ネットワークを活かして脱炭素化を推進する意向を表明しました。
さらに、AEIの代表取締役小川亮氏は、兼松との提携によって屋根置き太陽光発電事業の拡大を加速させることに期待を寄せています。AEIは、これまで日系企業を中心に脱炭素化を支援してきた実績があります。今後、兼松との協力を通じて、より多角的なカーボンフリーソリューションを提供することを目指しています。
企業概要
PT Alam Energy Indonesiaは、インドネシアで屋根置き太陽光発電を中心とした再生可能エネルギー事業を展開しており、30MW相当のプロジェクトを進行中です。また、アラムポート株式会社は現地ニーズに合わせた再生可能エネルギー事業を推進しており、自然電力株式会社は国内外での脱炭素ソリューションを提供しています。
各社は持続可能な社会の実現に向けて、その専門性を活かし、インドネシアの脱炭素化を共同で推進していくことを強調しました。今後の展開に注目が集まります。