オルツとBytePlusが日本市場での生成AI事業の提携を発表
株式会社オルツ(東京都港区)は、ByteDanceの技術を活用した企業向けサービスプラットフォーム「BytePlus」との提携を発表しました。この提携により、日本企業は最新のAIモデルを安心して使用できる環境を整えることが目指されています。
1. 日本市場におけるAI導入の課題
日本企業はこれまで、海外サーバーを利用したグローバルAIモデルの導入に伴い、情報管理やデータプライバシーのリスクに直面してきました。これに対する信頼性を向上させるため、オルツは自社の「alt GPU Cloud」を通じてBytePlusの「MLP」プラットフォームを導入し、国内のデータ保護基準に則ったAIサービスを提供することを目指します。
2. パートナーシップによる相乗効果
オルツとBytePlusの提携により、金融機関や重要インフラを担う日本企業も、機密データを国外に流出させることなく、安全にAIを活用できるようになります。2025年5月から順次、サービスは提供開始される予定です。また、BytePlus MLPが提供する各種大規模言語モデル(LLM)は、顧客のデジタルトランスフォーメーションを加速するための重要な要素となります。
3. 経済的な投資対効果
公開ベンチマークテストによれば、BytePlusのLLMモデルは競合他社と比較してもコストパフォーマンスに優れています。これにより、特に長期的なAI導入を考えている企業にとって持続可能な投資対効果をもたらします。
4. 高い処理速度と安定性
BytePlus MLPは、処理速度と安定性においてトップクラスのパフォーマンスを発揮します。自己修復機能を持ち、高負荷時でも一貫した応答を維持するため、企業システムへの適用が容易です。これにより、24時間365日の安定したAIシステム稼働が可能になります。
5. 企業理念とのシナジー
オルツは「P.A.I.」(パーソナル人工知能)の開発を通じて、非生産的な労働からの解放を目指しています。BytePlusとの提携はこの理念をさらに広げる重要なステップとなります。企業の意思決定プロセスを最適化し、より創造的な業務に従業員が集中できる環境を整えることで、労働生産性の向上と新たな価値の創出に貢献します。
6. 会社概要
オルツは2014年に設立され、AIを活用したビジネス課題の解決を目指しています。AI GIJIROKUをはじめ、様々なAIソリューションの提供を行い、クライアントのデジタルトランスフォーメーションを支援しています。
この提携を通じて、オルツは国内のデジタル競争力を高め、日本経済の成長を加速させることを目指しています。