和歌山の砂山
2025-10-27 12:08:24
和歌山市に新設される無料貸切砂山「ひといきひろば」の魅力とは
和歌山市に新たなコミュニティスペース誕生
和歌山市鳴神地区に、新しい形の遊び場「ひといきひろば」が2026年4月にオープンします。このプロジェクトは、株式会社カナリアが主導し、幅広い世代が無料で利用できる貸切制の砂山を提供します。今の時代、公共の遊び場が減少し、特にコロナ禍で高齢者の孤立が問題視されています。そうした中で、17年間の保育士経験を持つ中戸加奈子代表は、誰もが安心して過ごせる場所を作りたいと願いました。
プロジェクトの背景
「ひといきひろば」は、地域の土地所有者からの提案を受けてスタートしました。「子どもたちを遊ばせていいよ」という言葉が、地域の輪を広げるきっかけとなったのです。この砂山は、家一軒分の空き地に設置され、周囲に安全柵が施され、安心して遊べる環境が整えられます。また、高齢者にとっても、「ここに来れば友達ができる」という場所を目指しています。
「ひといきひろば」の特長
1. 完全予約制で貸切システム:利用者は、予約サイトから事前に予約を行い、最大40分間の貸切利用が可能です。これにより、他の利用者を気にすることなく遊ぶことができます。在住の高齢者は予約なしで利用できます。
2. 無料で利用可能:誰でも気軽に利用できるため、経済格差による遊び場の不足を解消。子どもたちが存分に楽しめる場所を提供します。
3. 「叱らない場所」の理念:利用者には「子どもが何をしても叱らないこと」というルールがあります。これにより、子どもたちは自然体で過ごし、自由な発想が育まれます。
4. 世代間交流の促進:この施設では、親と高齢者が自然に交流できる環境が整えられる予定で、地域のコミュニティ再生を目指します。また、地域の方による野菜栽培を行い、子どもたちが自然とのふれあいを楽しめる機会も設けます。
5. 便利な立地:徒歩30秒圏内に、カナリアが運営する「リズムジカ」の教室もあり、着替えや手洗い場として利用できます。
資金調達と今後の展望
プロジェクトは、クラウドファンディングを通じて資金を集める予定です。目標金額は1,200,000円で、砂山の造成や安全柵の設置などに使用されます。また、集まった資金が目標を上回った場合、日陰をつくるサンシェードの設置も計画されています。
今後のスケジュールとしては、2025年11月までにクラウドファンディングを実施し、2026年初頭に工事を行い、4月に施設を開設する予定です。3年後には地域に愛される公園として定着し、5年後には他の市町にも同様のモデルが広がることを目指しています。中戸代表は、「子育ても、一人じゃない。高齢者も、一人じゃない。誰もが気軽に寄り添える場所を和歌山から広げていきたい」との思いを語ります。
私たちが直面している課題に対して、こうした新しい取り組みが地域にどのような影響を与えるのか、期待が高まります。
会社情報
- 会社名
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株式会社カナリア
- 住所
- 電話番号
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