デジタルフォレンジックの進化
クオリティネット株式会社は、デジタルフォレンジックの分野で新たなスマートフォン解析ソリューションの提供を開始しました。この新しい取り組みは、民間企業向けに設計されており、特にリモートワークや多様な働き方に対応したものとなっています。2024年7月10日からこのサービスが利用可能となり、その特性や利点に注目が集まっています。
スマートフォン解析の重要性
スマートフォンは現代のビジネスにおいて欠かせないツールとなっています。しかし、インシデントが発生した場合、従来の調査手法では限られたデータしか取得できなかったため、企業のリスク管理が難しくなっていました。新たに提供されるこの解析ソリューションは、スマートフォン所有者がアクセスできないシステムファイルを含む幅広いデータを抽出・解析できるため、リスクの早期発見や不正行為の追跡がしやすくなります。
具体的な機能と活用方法
このソリューションでは、位置情報や端末のログなどの情報を詳細に解析可能です。これにより、経営層への報告も迅速かつ正確に行えるため、組織のセキュリティリスクに対する対応も強化されます。また、働き方の変化によりスマートフォンを貸与する機会が増えている企業にとって、重要なツールとなることでしょう。
さらに、クオリティネットは実機操作ができるハンズオンワークショップ「VeraKey + AXIOM Cyber – インタラクティブラボ」を開催します。参加者は、スマートフォン解析ツールの実際の操作を体験できる機会を得ることができ、自身のスキルを向上させることが期待されます。
ウェビナーの詳細
このワークショップは2024年8月21日に実施されます。所在地は東京都千代田区で、参加には事前登録が必要です。定員は限定されており、特にコンピュータ・フォレンジックやインシデントレスポンスに関わっている方に向けた内容となっています。また、参加条件にはフォレンジックツールの使用経験が求められるため、専門性の高い内容です。
クオリティネットの取り組み
クオリティネットは、デジタルフォレンジック分野において官民問わず多くのユーザーへのソリューション提供を行ってきました。今回のスマートフォン解析ソリューションは、Magnet Forensics社との提携により実現しました。両社は日本国内における唯一の正規販売代理店契約を結び、新たな解析用ツールを企業に提供しています。
このソリューションは、社員のポリシー違反や内部不正行為の調査が必要な場合にも役立ちます。データ収集部分を自社で管理し、インシデント発生時にフォレンジック調査サービスを利用することができるため、組織全体のセキュリティ対策が強化されます。
まとめ
デジタルフォレンジックの新しい流れとして、クオリティネットのスマートフォン解析ソリューションは、企業の情報セキュリティを強化するための有望な手段となることでしょう。今回の取組みが、今後の企業の安全性向上に寄与することが期待されます。興味のある方は、ぜひワークショップの参加を検討してください。